カラオケで歌うと、認知症に効果はあるのか――。こんな研究を、三重大学大学院医学系研究科の冨本秀和教授(神経内科)らが12月、通信カラオケ事業を手がけるエクシング社(本社・名古屋市)、ブラザー工業(同)と共同で始める。軽度の認知症の患者に病院や自宅で歌ってもらい、前後で脳の働きに変化が生じるかを調べる。
国内には現在、約200万人の認知症患者がいるとされるが、治療は薬によるものが中心。高齢化による患者数の増加が見込まれる中、「音楽療法」も効果が期待されて取り入れる動きもあり、こうした薬以外の治療法を医学的に確立することが期待されている。
研究では、軽度の患者15人を対象に、まず機能的磁気共鳴断層撮影(fMRI)などの装置を使って脳の活動をみる。その上で、同大医学部付属病院(津市)に設けたカラオケ室で週1回、「夕焼け小焼け」や「ふるさと」など、なじみのある曲を練習。独自の「音痴矯正法」を開発した同大教育学部の弓場徹教授(発声学)が歌い方を指導する。
さらに、自宅でもカラオケCDなどを使って週3回歌ってもらい、半年後に再び検査をする。カラオケで定期的に歌わなかった患者15人と比べて、症状の進行が抑えられていることが見込まれている。
対象となるのは、付属病院に通院でき、日常の状態がわかる人が近くにいる患者。現在、同大の認知症医療学講座で参加者を募集している。
冨本教授は「認知症と音楽のかかわりについて科学的なデータを集めたい」と話している。
へぇー
何でも、楽しめることをやる、ということが一番なんですかね。
カラオケでもいいし、麻雀でもいいし。
カラオケだったら無理なく出来るかも?
特に今の2,30代が高齢者になったら、80〜90年代の日本歌謡曲全盛期の曲を老人になっても歌うんだろうか。