アフリカ南部のレソトでエイズと闘う7歳の男の子に、今春中学校を卒業した北海道の女子生徒4人が半年がかりで折った千羽鶴が贈られた。小児病棟を先月訪問した日本ユニセフ協会視察団が手渡した。日本では贈られた人の苦しみや悲しみを癒やし、願い事をかなえるといわれる千羽鶴。その由来を知った男児の祖母は、孫のHIV(エイズウイルス)検査に同意し、病気と真正面から向き合う決意をした。
千羽鶴を贈ったのは、北海道北斗市の市立上磯中学校を今春卒業した斉藤優香さん(上磯高1年)、笹森彩美さん(函館大妻高同)、中村桂さん(函館西高同)、東寺幸さん(函館大柏稜高同)。4人は中3の2学期に技術・家庭科で鶴を折り始めた。そのころ、国連児童基金(ユニセフ)がアフリカの子どもたちへの支援を呼びかけていることを知り、「私たちはお金でなく、千羽鶴を贈ろう」と話し合い、今年3月中旬に日本ユニセフ協会に千羽鶴を届けた。
同協会視察団は4月21日、レソト東部にあるモホトロング病院を訪問。吐き気や下痢で3日前に入院したマヌエル・モレバツィ君(7)はベッドの上で目を閉じたまま、点滴を受けていた。「彼が2歳の時、同じような症状で両親とも亡くなった」。祖母マレベレテさん(58)は当惑した表情をみせた。
ユニセフによると、レソトでは約4人に1人がHIV感染しているが、差別や偏見から多くの人が検査を受けず、病気のまん延をもたらしているという。視察団から千羽鶴を手渡されたマレベレテさんは「検査を受けてください」という看護師の言葉にうなずき、その場で同意書にサイン。HIV陽性と分かったマヌエル君には、延命治療に有効な抗レトロウイルス薬治療を始めるという。主治医のサン・ルウィン・ウー医師(49)は「希望はあります」と力強く話した。
笹森さんらは「千羽鶴が届いてよかった。頑張って元気になって」と話した。
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極論を言ってしまえば、HIVなんて結核よりも怖くない病気なんです。だって、セックスするときにコンドームしていれば感染しないんですよ?空気感染とも飛沫感染とも違うのに、何でここまで広がってしまうんでしょうか。
その根底にあるものが、「俺はエイズじゃない」と思いこんでいる心ですよね。果たしてそう言えるのか?100%断定できないなら検査受けりゃいいじゃん。当たり前のことをすることすらできない日本人って、どうなのよ正直。
最近では、精液の遠心分離を用いて、子供をHIVに感染させない技術も出来つつあるようです。何よりもまず大事なのは、自分がHIVなのかそうでないのかを把握しておくことではないでしょうか。感染していてもしていなくても、検査をしなければより幸せな生活は望めない、そう思います。
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