2006年05月01日

産科医不足に続き、助産師不足が深刻に

助産師6700人足りない、産科施設75%で定員割れ

 全国的に産婦人科医不足が問題になる中、出産を扱う産科施設の75%で助産師が不足し、その不足数は約6700人に上っていることが日本産婦人科医会(会長・坂元正一東大名誉教授)の「助産師充足状況緊急実態調査」で明らかになった。

 厚生労働省の助産師の需給見通し(1700人不足)を大幅に上回るもので、産科医に加え、助産師も不足と我が国の産科医療が極めて深刻な状況にあることが改めて浮き彫りになった。

 調査は昨年12月から今年2月にかけて、産婦人科を標榜(ひょうぼう)するほぼすべての医療機関6363施設を対象に実施。5861施設から回答(回答率92・1%)を得た。

 分娩を取り扱っている医療機関(有床診療所と病院)は2905施設。現在、計1万6748人の助産師(うち病院は1万3872人)が勤務していた。

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 ありゃー。

 助産師の資格って取るの難しいんですよ。四年生大学の、助産を扱っている看護学科以外ですと、一度卒業後に助産師の学校へ入ってまた勉強しなければなりません。

 厳しいなりに、出来ることも相当広がるようで、助産師は分娩前後の母子の「パートナー」的存在です。分娩介助などの医学的なことだけでなく、出産後の母親のメンタルケアを担当するなど、今の産科医療には不可欠となっています。

 産科医不足をも補えるほどだとは思うんですが、その助産師すら足りていない現状。いよいよ破綻しそうです。


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posted by さじ at 08:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖
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