不安な気持ちを和らげる効果がある「抗不安薬」を服用している人のうち、継続服用期間が10年以上に及ぶ人が11%、5〜9年も22%に上ることが、製薬会社グラクソ・スミスクラインのインターネットによる調査でわかった。
この薬はやめにくくなる「依存性」が指摘されているが、日本では米国や欧州各国の10倍前後も処方されており、専門家は安易な服用に警鐘を鳴らしている。
調査は、抗不安薬の中で多く処方されているベンゾジアゼピン系を1か月以上服用しながら、精神科などの専門医は受診していない429人に行われた。
安全な服用期間の目安とされる3か月以内と答えた人は14%。最も多かったのが5〜9年の22%で、次いで2〜3年の21%。平均服用期間は4・2年だった。
この薬を長期服用している人の3割はうつ状態を併発していたが、抗うつ薬は服用していなかった。
東邦大心療内科の坪井康次教授は「抗不安薬は不眠の改善などを狙って処方されることも多いが、うつなど本来の症状が隠れたり、やめにくくなったりする場合もあり、漫然と使うべきではない」と話している。
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抗不安薬は、不安や緊張を取り除き、精神を穏やかな状態に導く効果があります。「精神安定剤」とも呼ばれます。
まぁ確かに薬が出ていないと不安、というのは分かりますが、さすがに10年は・・・うぅむ。医者側としても楽なのでしょうね、こういった薬で誤魔化すことができるのですから。医者、患者、両者が積極的に治療を進める方向でないと、抗不安薬はやめられないのかもしれません。
参考:薬物療法