2006年04月28日

カテーテルを誤って動脈に挿入し死亡 in市立札幌病院

医療過誤:カテーテル挿入ミスで患者死亡 市立札幌病院

 市立札幌病院(札幌市中央区、吉田哲憲院長)は26日、カテーテル(管状の医療器具)の挿入ミスとその後の処置ミスが重なり、昨年、入院患者が死亡したと発表した。同病院は札幌中央署に届けると共に、遺族に謝罪した。既に和解は成立しているという。

  会見した吉田院長らによると、患者は昨年7月25日、左大腿部の骨折の手術を受け、同午後5時ごろ終了したが、同10時ごろ、左腕にあった透析のための血管ルートが詰まっていることが分かった。

 新たな透析のルートを作るため、同10時半ごろから、腎臓内科の中堅医師が病室で首へのカテーテルの挿入を始めたが、本来静脈に挿入すべきところを誤って動脈に挿入した。約30分後にレントゲンで確認したところ、誤りに気付いた。出血もあり、外部から押さえつけて止血した上で、血圧低下を抑える昇圧剤を投与した。その時、視診と触診のみで止血を確認したが、実際には出血は続いており血圧も低下。翌26日になって救命救急センターに移したが、29日夜、多臓器不全で死亡した。
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posted by さじ at 00:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環
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