コレステロール値や中性脂肪値が高い人が毎朝30グラムの納豆を食べると、数値が低下するとの調査結果を国立循環器病センター(大阪府吹田市)が27日、まとめた。
佐賀県有田町で、男女52人に毎朝、4週間続けて食べてもらい、血液を調べた。
その結果、全体としては明確な効果は確認できなかったが、コレステロール値が高い人は平均約8%低下、中性脂肪値が高い人は平均約13%低下した。聞き取り調査で、便秘傾向があった25人のうち、20人が改善したと答えた。
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納豆は健康に良い食べ物です。高齢になってくると、どうしても高血圧、動脈硬化などが起こりがちになってしまいます。ですので、コレステロールは下げておいたほうが、心臓はいつまでも長持ちすると思いますので、毎朝1パックの納豆を。
ちなみに納豆は、ワーファリン(血を固まりにくくする薬)を用いる場合は禁忌です。納豆中に豊富に含まれているビタミンKが、抗凝固作用を阻害してしまうためです。納豆のほかに、クロレラなどが挙げられます。
なお記事中の「30g」とはおよそ1パックあたりのことで、この量が重要なのです。ご存知の方も多いと思いますが、納豆にはセレンという物質が含まれているため、あまり多く食べないほうが良いでしょう。1日1パックが適量だと思います。必要不可欠な物質ですが、何事も過剰は良くないですね。
参考:健康ネット
1 土壌中のセレン濃度の高い地域でのセレン中毒(中国の例)
・最も多い症状は脱毛と爪の脱落
中華人民共和国の恩施地方で、1961年に、見いだされた風土病が、セレン中毒であることが報告されています。もっとも多くみられる症状は、脱毛と爪の脱落でした。また、患者の発生が多かった地域では、皮膚の病変、神経症状(頭痛、しびれなど)もみられています。
・風土病としてのセレン中毒の発生
この地方は、もともと土壌中のセレン濃度が高い所ですが、それに加えて肥料として畑に石灰をまくことが作物中のセレン含有量をより多くしていました。また、干ばつによる不作のため米穀類が入手できず、村人たちはセレン含有量の多い野菜類やとうもろこしを食べたことも、セレン中毒の発生に関係していると考えられています。
2 いわゆる健康食品によるセレン中毒(米国の例)
米国では、日本と同様にいわゆる健康食品がブームで、ビタミン剤とともに、セレンなどのミネラルを多く含む錠剤も売られています。
こうした錠剤のなかに、表示されているセレン量の182倍ものセレンが誤って含まれていたために、それをのんだ人がセレン中毒になつた例が報告されています。
ある57歳の女性は、このセレン錠剤をのみだして、10日ほどで髪の毛が抜けはじめ、2か月後にはほとんど抜け落ちてしまい、指の爪も異常をおこし、左手の小指の爪はほとんど脱落してしまいました。吐きけ、嘔吐、疲れやすいなどの症状も経験しました。
脱毛と爪の脱落は、セレンを過剰にとったときの特徴的な症状なので、この女性はセレン中毒と認められました。