2010年11月26日

東大病院で多剤耐性緑膿菌に感染した10人中5人が死亡。

多剤耐性緑膿菌で5人死亡 東大病院

 東京大病院は22日、9月下旬〜今月中旬に入院中の患者10人から、多くの抗生物質が効かない多剤耐性緑膿菌を検出、うち40〜70代の男女5人が死亡したと発表した。5人のうち3人から検出された菌の遺伝子は類似しており、東大病院は「院内感染した可能性は否定できない」としている。死亡との因果関係は不明。

 東大病院によると、5人は重症の血液悪性腫瘍の患者。いずれも抗がん剤により免疫力が極端に落ちていたという。ほかに患者5人の感染が判明し現在も個室などで治療を続けている。

 厚生労働省によると、緑膿菌は自然環境に存在する菌で、健康な人の体内に入っても問題はない。多剤耐性の緑膿菌は東大病院でも毎年10例程度検出され数名が死亡しているが、「今回は10月に死亡事案が2件続いたことから公表した」としている。



多剤耐性緑膿菌:患者10人から検出 うち5人死亡−−東大病院

 東京大病院(東京都文京区)は22日、同病院に入院していた患者10人から多剤耐性の緑膿菌を検出し、9月下旬以降に5人が死亡したと発表した。死因はいずれも原疾患である重症の血液悪性腫瘍が元になっており、死亡と菌の因果関係は不明という。

 同病院によると院内検査で10人から菌が検出され、その後治療を続けたが、9月下旬に60代女性、10月下旬に40代男性と70代女性、11月上旬に50代男性、同中旬に40代男性が死亡。このうち3人の菌は類似性が高いことが判明した。残りの1人は類似性が低く、もう1人は現在調査中という。院内感染の可能性については「否定できない」としている。

 白血球を減少させる治療を行う患者の受け入れを一時的に中止し、体制を整える。



日本医大病院で14人から多剤耐性菌検出 救急受け入れ制限

 日本医大病院(東京都文京区)で9月から今月にかけ、14人の入院患者から多剤耐性アシネトバクターが検出されていたことが18日、分かった。12人は現在も入院中で、退院患者のうち1人が亡くなったが、感染と死因に因果関係はなかったという。同病院は院内感染の可能性があるとして、高度救命救急センターの入院患者受け入れを一時制限することを決めた。

 同病院によると、多剤耐性アシネトバクターは9月9日に初めて検出され、10月下旬から検出患者数が増加。今月12日までに計14人から検出されたことで院内感染の可能性があると判断し、16日に保健所と東京都に報告をした。現在入院中の12人は、保菌しているものの、感染症状は認められないという。



 多剤耐性菌が大学病院中を駆け巡っていますが、大学病院だから多いというわけではないでしょうね。しいていえば大学病院は「最後の砦」なわけで、だからこそ細菌培養の検査もふんだんにやるせいかもしれません。

 日本医大の救急センターで、というのはよくわかりませんね。ICUのように免疫力が下がって、かつ中心静脈や尿道カテーテルなどがバンバン入っている患者を中心に管理しているところなら分からないでもないですけれども、救命センターの受け入れ、ということは、うーん。

 東大の場合は、血液内科、ということですので納得いきます。白血球がほとんどないような患者さんが中心となっている科ですから、どこの病棟よりも免疫力は低い。もちろん多剤耐性緑膿菌がどこから出たのかは未だ不明でしょう。菌なんて、そこらへんにいるのです。最初から多剤耐性緑膿菌を患者さん自身がもっていて、免疫力が低下して、「感染症」になったのかもしれないですし。

 両者とも、迅速な対応だったのではないでしょうか。これ以上感染が広がらぬよう、働いている医療従事者、そして患者本人、その家族などの見舞い客による「手洗いの徹底」が求められます。


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posted by さじ at 18:51 | Comment(1) | TrackBack(0) | 感染
この記事へのコメント
個人の医療環境に及び病院の権限の限界を、どこに置くのが正しいだろう?解答が記載記事だと私は思う
Posted by みか at 2010年11月26日 20:56
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