中国で熊に襲われて顔面の3分の2を損傷した男性(30)に、他人の顔面の一部を移植する手術が行われ、成功した。15日付の中国各紙が報じた。フランスで昨年、世界初となる顔面移植手術が実施されたが、今回の移植手術を行った病院は「より範囲が広く複雑な手術だった」と説明している。
報道によると、男性は雲南省の山中で2年前に熊に襲われ、顔の右半分などを大きく損傷したほか、鼻と上唇を失った。
手術は、陝西省の西安第4軍医大学西京病院で、医師10人が約14時間かけて実施。全身麻酔をした男性に、脳死と判定された男性ドナーから採取した皮膚、皮下組織、微細な筋肉、血管などを移植した。執刀した医師によると、半年後には自然な表情が出るようになるという。
病院関係者は、今回の成功は「我が国の移植分野での画期的な進展」と位置づける一方、犯罪者の人相を変えるなど技術の悪用は決して許さない、としている。
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皮膚だけではなく筋肉や静脈、動脈なども移植するようです。要するに腕のない人に、死者の腕をくっつける手術というイメージに近いですかね。相当な拒否反応がでるところですが、医学の進歩によりうまく免疫抑制剤を使えているのでしょう。ただし、いつまで繋がっていられるかは不明です。
参考:世界初の顔面移植
そういえばこの世界初の顔面移植者は、医師の忠告にも耳を傾けず、手術後に煙草を吸ってしまっているようです。まぁ、それほどストレスがあったということでしょうか。ですが強い意志で煙草ぐらいは絶ってほしいものです。(ちなみに彼女は自身の飼っていた犬に顔面を引きちぎられた)
参考:顔面移植後、喫煙を再開