早期の乳がんの治療法として、乳頭から抗がん剤を注入する方法を滋賀医科大の村田聡助手と米ジョンズ・ホプキンス大の研究グループが開発した。
副作用が少なく、治療効果も高いことを動物実験で確認したという。
一般に乳がん治療は、患部の切除手術、放射線治療の後、抗がん剤の全身投与を行う。乳房温存療法でも最小限度の切除は行われ、乳がんリスクの高い女性は予防的に乳房を切り取る場合もある。
乳がんの95%は、乳頭から枝状に広がる乳管内で発生し、次第に外側に浸潤していく。もし、がんが乳管内にとどまっている間に、局所的に抗がん剤を入れて治療できれば、切除手術を避けられる。
村田助手らは、乳頭から抗がん剤を入れると乳管網の隅々まで広がる一方、全身を巡る血液にはほとんど移行せず、副作用を減らせることを動物実験で確かめた。また、薬物や遺伝子操作で乳がんを発がんさせたネズミで実験したところ、同量の抗がん剤を全身投与した場合よりも治療効果が高かった。
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切除しなくて良いというのは、女性にとっては魅力的な話でしょう。
ただ、最近の技術では、乳房のように似せるだけではなく、乳輪、乳頭までもホンモノそっくりに作れるらしいです。見た目上は全然分からないほどに。この技術がどの程度まで成功するのかは分かりませんが、危険性があるのでしたら切除も視野に入れたほうが良いと思います。
失いたくないものという気持ちはわかります。ラディカルホスピタルという医療漫画に明確な説明が載っていました。
「ボールが1個なくなるんじゃなくて、バットが半分に折れたと想像してみなさい」