独協医大越谷病院(埼玉県越谷市)で02年、狭心症治療の手術を受けて大量出血し、死亡した同市内の会社役員の男性(当時67歳)の遺族が13日、同医大を運営する独協学園(同県草加市)を相手に、慰謝料など計約8000万円を求める訴訟をさいたま地裁に起こした。
訴状などによると、男性は02年10月18日、同病院で心臓のバイパス手術を受けたが、執刀医がゴム管と糸を使って心臓を持ち上げた際、誤って心臓の左心房の一部に数センチの傷を付けられた。執刀医は縫合して止血したが心臓の動きが悪くなり、人工心肺装置で血液の体外循環を行ったところ、大動脈が裂け、男性は間もなく死亡した。
遺族は「心臓の損傷は執刀医の注意義務違反。人工心肺装置の送血管の挿入部位と挿入方法にも過失があり、血管の破裂を招いた」と主張。「手術直後の説明で心臓の損傷を伝えず、指摘を受けるまで隠し続けた病院の対応は不誠実だ」と訴えている。
同病院は「提訴の事実を把握していない」とコメントした。
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最近心臓系の訴訟多いですね。元々成功率が低い上に難易度も相当高いというところなんで、死亡することは結構あると思うんですが。医療ミスなのか、それとも難易度の高い手術だったのか、そこらへんが論点となるでしょう。
ただ、隠蔽しようとした病院はいけません。罰せられて然るべきです。獨協医科大学も隠さずしっかり伝えればよかったのに。この1点だけでも「不誠実である」というレッテルを貼られても仕方ないでしょう。