米食品医薬品局(FDA)は10日、米国内のコンタクトレンズ使用者にフザリウム菌によるまれな角膜炎の発症が相次ぎ、調べた患者の大半が米ボシュロム社製のコンタクトレンズ洗浄液「レニュー」などを使用していた、と発表した。
FDAは角膜炎と製品の直接の因果関係は不明としているが、レンズ使用者に正しい洗浄法を守るなどの注意を呼び掛けた。ボシュロムはレニュー製品のうち「モイスチャーロック」の米国内への出荷を一時停止した。
レニュー製品は日本でも販売されているが、同社担当者はロイター通信に対し、日本で同様の報告はないと話している。
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ソフトコンタクトレンズの場合、ハードに比べて異常に気づきにくいため、重症化しやすいことが問題となってきます。また、2週間使い捨てのコンタクトを数ヶ月使用したり、寝るときもはずさなかったりと、使用規定外のことをする人が存在するのもやっかいですね。
ソフトコンタクトレンズは酸素透過性が高いため目に優しいという面もありますが、たんぱく質が付着しやすい、つまりカビや細菌が繁殖しやすいという面もあるので注意が必要です。この件の「洗浄液」は、しっかり洗浄できずにフザリウム菌が繁殖してしまったため、フザリウム角膜炎を起こしてしまったのではないでしょうか。
一番いいことはコンタクトをしないことですね。角膜内皮細胞は死んでしまっても二度と再生しないので。
フザリウム菌・・・白・ピンク・紫など(土中・モルタル塗装面・ビニールクロス・植物・食品・プラスチック製品)代表的土壌菌です。木材・繊維・プラスチックを分解・変形させる作用をもっています。
住宅の場合、内装材表面に繁殖し、クーラーなどにより胞子が循環放出され、目の病気やいろんな疾患原因となります。麦のアカカビ病。
参考:菌の世界