2010年09月29日

病原菌の毒素生成だけを抑制する薬を京都府立大が開発

病原菌の毒素生成を抑制 府立大准教授ら

 病原菌が食中毒などを引き起こす毒素を作ることを抑える阻害剤を、京都府立大生命環境科学研究科の宮崎孔志准教授(病原細菌学)たちのグループが開発した。治療が難しく、院内感染で大きな問題となっている「多剤耐性菌」に毒素をほとんど作らせなくする薬剤としても期待できるという。

 緑膿菌や黄色ブドウ球菌などの病原菌は、それぞれ特異的なフェロモン様の物質を出して情報交換し、菌が十分に増えたことを互いに確認してから一斉に毒素を出して宿主を攻撃する。フェロモンの働きを阻害する物質は研究されているが、病原菌の種類だけ阻害剤も必要で、実用化には課題が多い。

 宮崎准教授は、多くの病原菌でフェロモンを作るスイッチとなる化学物質が共通していることに注目し、この化学物質を菌体内で合成する酵素の阻害剤を開発した。緑膿菌などの培養液に入れると、毒素の産生を約20分の1に減らすことができた。虫歯菌(ミュータンス菌)でも、歯垢の原因物質の産生が約4分の1になった

 宮崎准教授は「(開発した阻害剤には)殺菌作用がないので、有用な常在菌を殺さない新しいタイプの消毒・除菌剤としても期待できる。動物実験で効果を確かめたい」と話している。



 これは医療現場で色々応用できそうな技術ですね。

 抗生剤は常在菌までも殺してしまうデメリットがありますけどもこれならば。
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posted by さじ at 05:18 | Comment(1) | TrackBack(0) | 薬理
この記事へのコメント
不動的解決策は現状に既存しない。時間を逆算及び逆三角に若しくは、構造的時間空間に並んだ生命環境に発展する医療でないと解決しない。無意識なる内に種を蒔いてしまった私達の無限的責任の解決は医学的学識は専門家に任せる事を当然にしても、私達の認識の主観的位置と客観性対象に必ず矛盾をかいま見ても成功を一つの成果に繋ぐ事は未来に同じ単位に並んだ、また新しい医療の解決策に道のりのラインに稔りを咲かせます。現状に院内感染に取り組むに
Posted by みか at 2010年10月25日 23:58
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