本人の細胞を使ってぼうこう組織をつくり、それを7人の患者に移植し低下したぼうこうの機能を改善することに、米ウェークフォレスト大(ノースカロライナ州)などのチームが成功、4日付の英医学誌ランセット(電子版)に発表した。
骨や軟骨をはじめ比較的単純な組織の再生はこれまでも行われているが、ぼうこうのような臓器を本人の細胞で修復できたのは初めて。
患者は神経機能に異常があるため、手術後も管を入れて排尿する必要があるが、2−5年の経過観察では目立った副作用もなかったという。
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移植して2〜5年も経つということは相当前から実践されていたんですね。膀胱の細胞を採取、培養して型にはめ、人工的に膀胱のような組織を作り出して元の患者に移植することに成功したということで、再生医療の1つとなるでしょう。
この研究と似たようなことを東京女子医科大学でもやっていますが、これとはまた違った研究なのでしょうか。何にせよ、今まで治らなかった分野の疾患が治るということに大きな喜びを感じずにはおれません。
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