音楽を聴きながら試験勉強をするのは、バックグラウンド・ミュージック(BGM)によって記憶能力が損なわれるためよくないことが、新しい研究で明らかにされ、医学誌「Applied Cognitive Psychology(応用認知心理学)」オンライン版に7月20日掲載された。
今回の研究では、被験者に提示された順番どおりに8種類の子音(consonant)を覚えるよう指示。この課題を、静かな環境、好きな音楽を聴く、嫌いな音楽を聴く、変化状態(ランダムな数字の羅列を聞く)、変化のない状態(「3、3、3、3」など同じ数字の羅列を聞く)という5種類の音環境の中で実施した。
その結果、被験者の思い出す能力が最も低下したのは、好き嫌いを問わず音楽を聴いているときと、変化状態のときであった。最も正確に思い出すことができたのは、変化のない状態で記憶課題を実施したときであった。「音楽を聴いたときや変化状態のときに成績が低かったのは、音響の変化が原因。これによって提示された項目の順番を覚えて思い出す能力が損なわれる」と、研究を率いた英ウェールズ大学研究所(カーディフ)のNick Perham氏は説明している。
「暗算でも、順序の情報を短時間記憶する能力が必要であり、同じように変化状態やBGMのある環境では成績に影響が生じる」と同氏は付け加え、難しい知的作業をするときは静かな環境で行うよう勧めている。
あんまり集中できないと記憶はできませんね。
私も音楽聴きながら、というのがなかなか出来ない。一番出来ないのはJ−POPかも。部屋でかすかに流れてるぐらいなら心地いいんですけども。
医学処:男子学生の学力向上には、音楽とチョコレートの2つが有効である。