頭がズキンズキンと痛む片頭痛の原因遺伝子のひとつを発見したと、東京大の関常司講師(腎臓病学)やベルギー・ガストフイスベルグ大などの研究チームが23日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。病気の詳しい原因解明や、この遺伝子を標的にした治療薬の開発が期待される。
研究チームによると、片頭痛は国内に約1千万人の患者がいるとされる。月に1〜2回、多い人では週に1〜2回痛みが起こり、治まると何の症状も残らない。発症の詳しい仕組みは解明されていないが、神経細胞の過剰な興奮が原因とみられている。
関さんらは、腎臓などの細胞膜で働き、全身の水素イオン濃度の調節に関係する「NBCe1」という遺伝子に異常がある人の中に、片頭痛の患者がいることに注目。
培養細胞を使った実験などから、この遺伝子が脳内でも重要な役割を果たしていることを突き止めた。遺伝子に異常があると神経細胞の興奮を制御する水素イオン濃度の調節ができなくなり、片頭痛につながるという。
対症療法しかなかった片頭痛の根治治療に結びつくかもしれません。
やはり痛みがあるということは、どこかしらに、何らかの異常があるんですねぇ。
関連
医学処:偏頭痛治療薬イミグランの高い有効性と安全性が実証される
医学処:片頭痛治療に有効な新薬「MK-0974」で痛みをなくそう。
医学処:新日本科学が偏頭痛薬ゾルミトリプタンの経鼻投与剤を開発