2010年08月29日

片頭痛の原因遺伝子を東大研究チームが発見する。

片頭痛の原因遺伝子発見 東大などの研究チーム

 頭がズキンズキンと痛む片頭痛の原因遺伝子のひとつを発見したと、東京大の関常司講師(腎臓病学)やベルギー・ガストフイスベルグ大などの研究チームが23日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。病気の詳しい原因解明や、この遺伝子を標的にした治療薬の開発が期待される。

 研究チームによると、片頭痛は国内に約1千万人の患者がいるとされる。月に1〜2回、多い人では週に1〜2回痛みが起こり、治まると何の症状も残らない。発症の詳しい仕組みは解明されていないが、神経細胞の過剰な興奮が原因とみられている

 関さんらは、腎臓などの細胞膜で働き、全身の水素イオン濃度の調節に関係する「NBCe1」という遺伝子に異常がある人の中に、片頭痛の患者がいることに注目。

 培養細胞を使った実験などから、この遺伝子が脳内でも重要な役割を果たしていることを突き止めた。遺伝子に異常があると神経細胞の興奮を制御する水素イオン濃度の調節ができなくなり、片頭痛につながるという



 対症療法しかなかった片頭痛の根治治療に結びつくかもしれません。

 やはり痛みがあるということは、どこかしらに、何らかの異常があるんですねぇ。

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posted by さじ at 03:49 | Comment(2) | TrackBack(0) | 脳神
この記事へのコメント
偏頭痛の対称療法約十年後に日常生活に著しく影響を及ぼし後に歩行困難になり車椅子の生活を余儀なくされた古い知人を思い出ました。皆さん長く続く偏頭痛、一ヶ月以上市販薬を毎日服用している方!先ず神経内科専門医に必ず受診して下さい。市販薬で納まらない症状に合わせた処方薬があります。治り難い病の隠れた症状の信号が偏頭痛の症状として表れる場合もある!早期治療法と発見のプロセスと神経細胞のコミュニケーションのバランスを良く整えて行く遺伝子の発見と関係に及ぶ
Posted by みか at 2010年09月11日 22:28
脳細胞の間で信号を伝える化学物質の異変、機能を終えたグルタミン酸を除去するに抑制させてしまう要因のタンパク質遺伝子はグルタミン酸を過剰に蓄積させる、この発見は素晴らしいんです!今ある既存治療薬に応用されて行くでしょう。苦痛を軽減させて暮らさないと心身と精神は一つに伝達され苦痛なき日常に
Posted by みか at 2010年09月26日 11:55
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