2010年08月22日

性同一性障害の若者が海の家を運営する。

性同一性障害の若者たちが逗子海岸で海の家を運営/神奈川

 「理解してくれ、なんて言わない。知るきっかけになればいい」―。心と体の性別が一致しない性同一性障害(GID)の若者たちで運営する海の家が今夏、逗子市の逗子海水浴場にオープンした。「浜辺の食堂 BORDERLESS(ボーダーレス)」。GIDと向き合い、自分らしく、ありのままに生きる当事者たちの願いがにじむ。

 切り盛りするのは、大学生やフリーターら6人。そのうち4人が女性として生まれ、現在は心の性別に合わせて男性として生活する。出身地は神奈川、埼玉、福岡県などさまざまだが、みな20代。海水浴期間の今月29日まで、市内のアパートで共同生活を送る。

 海の家の運営は自分自身への挑戦でもある。当事者は自分の体に違和感が強く、体のラインが強調される水着になったり、肌を露出する海水浴やプールに訪れたりするのをためらいがち。性的少数者に向けられる社会の目は以前より改善されたが、まだ十分とは言えない。

 それでも、時代の変化を感じている。

 年齢や性別、国籍にこだわらず、誰もが楽しめる場にしたい―。店長(21)が店名の由来やGIDの若者たちで運営していることを告げると、利用客は一瞬驚くが、好意的に受け止めてくれることの方が多い。

 「海の家と自分たち。対極にあるからこそ面白い」。マネジャー(29)は10年前に胸の手術を済ませ、現在は月2回程度のホルモン治療を続ける。小柄な身長や幼さの残る顔に疑問を持ってか、利用客から「男の子? 女の子?」と聞かれることもある。「会話をきっかけに知ってもらえたら」と、自分がGIDであることを隠したりはしない。

 最初からそう思えたわけではない。物心が付いたころから自分の性に違和感があり、第二次性徴が始まると心と体の不一致をより強く感じた。水着が嫌で、プールの授業は見学を続けた。「性同一性障害」という言葉と出合ったのは高校生のころ。「心がすっと軽くなった」

 治療を考え始めた19歳の時に両親に打ち明けた。カミングアウトを決意したが、反応が怖くて言い出せず、最後は手紙を書いた。「気付いてあげられなくてごめんね」。両親の言葉が「ただうれしかった」。

 マネジャーは今、GIDの若者たちでつくるNPO法人の中心メンバーとして、GIDに対する理解の向上に取り組む。「一度会ったことがあるだけで抵抗感はなくなるはず。意外に普通じゃんって。ここがGIDを身近に感じるきっかけになれば」



 思春期に性に関して違和感を覚えるというのは、考えられないほど辛いことなのでしょう。

 こういう子もいるんだ、ということを当たり前の社会にしていきたいですね。少しでも楽に、普通どおりの暮らしができるようになればと思います。

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posted by さじ at 03:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神
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