2010年08月20日

新型インフルの大流行の原因を河岡教授らが特定する

新型インフル大流行、原因特定…河岡東大教授ら

 昨年、豚由来の新型インフルエンザウイルスが大流行したのは、これまで知られていなかった特定の遺伝子変異が原因であることを、河岡義裕・東京大学教授らの国際チームが解明した。

 致死率の高い高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)も、同じ遺伝子の変異が起きると人間の体内で増えやすくなることも分かり、H5N1の感染拡大防止への活用が期待される。米専門誌の電子版に6日、掲載された。

 人間で流行するインフルエンザウイルスを作る遺伝子はこれまで、増殖の役割を担う2か所のアミノ酸が変異していることが知られていた。しかし、昨年の新型インフルエンザには、この変異がなく、河岡教授らが調べたところ、別の1か所の変異により、人の体内で増殖する力を獲得していた。

 H5N1ウイルスでも同じ場所を人工的に変異させたところ、人間の細胞で増えやすくなった。

 河岡教授は「この部分が変異しているかを監視すれば、早い段階で大流行するかを判断できるだろう」と話している。

 河岡教授はまた、新型インフルエンザと鳥インフルエンザのウイルスが混合しやすいことも、培養細胞を使った感染実験で確認し、別の専門誌の電子版に発表した。感染拡大しやすい高病原性ウイルスが誕生する可能性を示唆している。



あの河岡教授がまたも。

 毎度のこと感染症領域で見事な成果を挙げています。

河岡教授関連
医学処:鳥インフルエンザが人から人へ感染りにくいワケ
医学処:東大医科学研究所の河岡教授がドイツ最高の医学賞を受賞
医学処:河岡義裕教授がスペイン風邪を人工生成することに成功
医学処:エボラウイルスの無害化に東大の河岡教授が成功する
医学処:東大の河岡教授がエボラ出血熱のワクチンを開発する。
医学処:強毒性鳥インフルエンザにも効果のある治療薬を開発する
広告
posted by さじ at 14:06 | Comment(1) | TrackBack(0) | 感染
この記事へのコメント
それに対して、ノウハウを学んで行く。限られた成果は果てしなく大きく分配され生命力に応用されて行く。命は重い生命力は軽やかな、はばたきに目覚め私達の明日に求められる
Posted by みか at 2011年01月16日 09:59
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック