緊急情報は冷蔵庫に入っています−。雲南市木次町八日市地区の地域自主組織「八日市地域づくりの会」が1日、緊急連絡先やかかりつけ医などの記録を筒に入れた「救急医療情報キット」を、各家庭の冷蔵庫で保管する取り組みを始めた。独居老人が倒れた時などに、家族に急を知らせ、持病など不明点の解消につなげ、迅速な対応に役立てる。
同地区の全350世帯、1036人が対象。木次総合センターによると、同地区の独居老人は今年4月1日現在で72人。また、地区内で市に申請した災害時要支援者数は46人に上った。
地域ぐるみの安全・安心対策として、同会の生活安全部5人が中心となり、1年がかりで準備。県内の先進地の取り組みを参考に、指定の用紙に氏名や住所、かかりつけ医療機関、担当医を記入。診察券や薬剤情報提供などの写しと一緒に筒に入れ、すぐに見つけ、取り出しやすい冷蔵庫に保管することにした。
個人情報保護の観点から、消防署員と警察署員のみが情報を見ることができるよう配慮。全世帯に1本ずつ筒を配布した。
同会生活安全部長の布野良男さん(67)は「今は、隣近所でも名前も知らない人がいる。しっかり記入して、1人でも助かってほしい」と話した。
これ素晴らしい考えですね。考えて実行にうつした人、偉い。
実際、こう、いざ救急車で病院に行ったとして、まず現場の医療関係者が困るのが「どういう病気でどういう薬を飲んでどういう経過なのか」という点です。飲んでいる薬が分からないことには治療に制約が出てしまう。本人に聞いても何とか言う薬という感じで明確な答えが出てこないことが多い。
そんなときに、お薬手帳とか、こういった病歴を書いた紙があるととても便利です。この手法、全国で普及させてくれませんかね。救急隊の方もこれがあると探しやすいし便利だと思うのですよね。冷蔵庫がミソ。開けやすいし。