医療機関などで新型インフルエンザのワクチンを接種する際、看護師の13%が準備作業でミスをしかけたり、実際にミスを犯したりしていたことが8日、米系医療機器大手の日本ベクトン・ディッキンソンの調査で分かった。多くの看護師が「多忙」を理由に挙げており、大勢の接種希望者や感染者への対応に追われる新型インフル医療の難しさや危うさが伺える。
同社が今年5月、全国の看護師を対象にインターネットを通じて調査し、1千人から回答を得た。その結果、実害はなかったがミスを犯しかけた「ヒヤリ・ハット」を経験したり、実際にミスを犯したりしたという回答者は13%に上った。
最も多かったミスやヒヤリ・ハットは、瓶から注射器に充填する「ワクチン量」で114人。次いで、注射針を曲げるなどの「器具の破損」(106人)▽「注射器の取り違い」(65人)▽「ワクチンの取り違え」(52人)−と続いた。
少数だが、「患者の取り違い」といった回答もあった。
原因には、「多忙」を挙げた回答者が最も多く、全体の52.3%。ほかにも「疲労のため」(25.4%)、「緊急の仕事で接種を中断したため」(8.5%)といった回答が目立った。
また、ワクチンの廃棄経験についても調査。新型ワクチンの一部が10ミリリットルの瓶(約18人分)で製造されたことから、使用期限の開封後24時間以内に使い切れないなどの理由で、廃棄した経験がある看護師は、49.1%に上った。
まぁ、看護師さんという職は、ある意味医者以上に忙しい職業です。
看護師をいくら病院で増やしても、忙しさは変わらんでしょうねぇ。やる業務が異常に多いのが実情です。正直病院で、病人の方針を決定するのは医師かもしれませんけれど、その実行には看護師がいなければ全く機能しません。
昔は医師が威張るということもあったかもしれませんが、最近では医師のほとんどが「看護師がいなければ何もできない」という、頭の上がらない状況になってきていると思います(良い意味で、ですよ)
患者の看護と一口にいっても、その内容は多岐に渡ります。点滴を投与するとか、注射薬を混ぜるとか、そういうことも全て看護師業務の1つなのです。
その多忙さで、ミスが起こらないほうがおかしい。個人的には看護師の給料を今の1、5倍ぐらいにしても良いと思うほどの労働量です。