2006年03月23日

産婦人科医不足の対抗策に、「助産師外来」

「助産師外来」を開設 舞鶴医療センター 新年度から

 京都府舞鶴市行永の国立病院機構・舞鶴医療センターは新年度から、女性の出産やその前後の母体ケア、育児相談などを総合的に扱う「助産師外来」を新設する。産婦人科医不足で、2月から出産入院を休止した影響をカバーするのが目的で、「助産師の専門知識を生かして、地域医療に少しでも貢献したい」としている。

  同センターは従来、週5日の外来診療や通常の出産入院に加え、府北部の「地域周産期母子医療センター」として、早産や妊娠中毒症など危険度の高い妊婦を数多く担当。NICU(新生児集中治療室)も備え、「市内全体で年間約1000件の出産のうち約2、300件を受け付けていた」(同センター経営企画室)。

 だが本年度中に、産婦人科医3人全員が「市外の個人病院に行きたい」などとして退職を表明。新たな医師確保も困難で、今年に入って外来診療の日数を減らす一方、入院を休止し、同市内で出産できる病院は、舞鶴共済病院と民間開業医だけになった。

 このため同センターでは開業医らの負担を補い、産婦人科に勤務する助産師の能力を生かすため、「助産師外来」開設を決めた。同外来は、妊娠中や出産後の乳房のケア▽NICU退院後の赤ちゃんの健診▽育児相談−などについて、週3回開設。同じ内容で週2回は「訪問ケア」を行うほか、電話でも平日に常時対応する。

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 これは良い試みですね。元々助産師はハイグレードな職で、「看護師国家試験合格者」になって始めて、助産師国家試験の受験資格が得られる教育機関(助産師学校)に入ることができるんですよね。最近は、助産を学科として扱っている四年大学などで助産の資格を取れるようになったようですが。そんなわけで、助産師は出産&育児のプロフェッショナルです。それを生かさない手はないですよね。

 調べていて面白いことがわかったんですが、助産師の資格って女性しか取れないんですね。数多くの職で男女平等が唱えられている中でこれは少なからず驚きでした。男性助産師の需要も供給もあるんだか分かりませんが…。

参考:男性助産師問題
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posted by さじ at 14:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖
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