世界保健機関(WHO)は22日、2004年に新たに感染した結核患者は892万人、死者は169万人だったとする調査結果を発表した。早期発見と治療により死者は減少傾向にあるが、患者数は依然として増加している。WHOではアジア、アフリカなど被害が深刻な地域を中心に、十分な対策を講じるよう求めている。
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ご存知のように、結核は戦後、著しく減少しました。結核菌に効果のある抗生物質が見つかったためです。
しかし、現在でも日本では年間五万人が新規にかかり、五千人が死亡する病気です。その背景には難治結核の存在があります。「治る病気だ」という意識があるためか、不規則な服薬をしてしまい、抗生物質に対して耐性のついた結核菌に侵されたりするケースが少なくありません。
また、結核は免疫力が低下することで発症しやすくなります。すなわち、HIV感染です。近年、HIVをはじめとする免疫不全患者の合併症として結核が注目されはじめています。冒頭の記事で「アジア、アフリカなどで被害が深刻」というのは、もしかすると。
その他、「糖尿病、膠原病、ガン、免疫抑制剤、副腎皮質ステロイドホルモン内服、血液透析」で結核を発症する頻度が高くなります。いずれも免疫力を低下させます。
参考:wikipedia 結核