乳がんのため24歳で亡くなった女性を取材した番組「余命1カ月の花嫁」をきっかけに、TBSが展開している20〜30代女性を対象にした乳がん検診を中止するよう求める要望書を、医師や患者ら38人が9日、同社に提出した。20〜30代への乳がん検診の有効性に科学的根拠はなく、不必要な検査につながるなど不利益が大きいと指摘している。
要望書を提出したのは、中村清吾・昭和大教授や上野直人・米MDアンダーソンがんセンター教授ら、乳がん治療の第一線で活躍する医師のほか、がん経験者、患者支援団体のメンバーら。
「科学的根拠のない検診を、正しい情報を発信すべきテレビ局が行うことは倫理的に問題が大きい」として、検診の中止を含め活動の見直しを求めた。また検診を20〜30代女性に限定している理由などを問う公開質問状も内容証明郵便で送った。
国は指針で、乳がん検診は40歳以上を対象に、マンモグラフィー(乳房X線撮影)検査と、医師が胸の状態を診る視触診の併用を推奨している。要望書は、20〜30代女性への検診は、放射線被曝やストレスを増やし、がんを見逃す場合もあると指摘。メディアの役割は、異常を感じたら医療機関へ行くべきと呼びかけることだとした。
TBSは2008年から検診を実施。これまでに約7千人がマンモ検診を受けた。今年も、15日から舞台で上演されるのと連動し、東京や大阪などでエコー(超音波)検診を実施している。
TBSのコメント:要望書で指摘されている点は、現在の医学界の基準的な考え方で、反論するところはない。ただ、40歳未満の乳がん罹患者は年々増えており、あくまでも自己責任・自己負担で検査を受けることは意味があると考えている。
やっていることは間違ってないかもしれないですけど、どうしても宣伝目的という意味合いが強い以上、微妙ですね。
確かに若い人の乳がんもありますが、最も大事なのは40代以降の乳がん検診です。20〜30代に限定して行っているあたりが、医師や患者団体からは偽善的と捉えられるのでしょう。
そもそもTBSの「余命一ヶ月の花嫁」に関しては演出等の噂もありますし…。マスコミの演出で誰にも迷惑かけないのならば構いませんが、乳がんという病気のイメージが現代医学とズレてしまうことに対する懸念というのはありますね。若い層に限定しているあたりに対して明確に答えられなければ、イメージ戦略と捉えられても仕方ないかもしれません。
TBSのために善意ある関係者はみんな利用されたということ。
20〜30歳代に限っての検診なんてもうあまりにもわかりやす過ぎる。
50歳代以上の検診も施行して見逃して・・・を心配してあまり乳がんの発生が少ない、および映画やドラマを見てくれそうな年代だけに絞るなんてもうミエミエです。
裏を返せばPRの戦術としてはお見事!というべきか。
それにしてもTBSに対して公開質問状(抗議文?)を送るというのは逆にヘタでしたね。
私ならTBSに利用されている不利をして逆に大マスコミであるTBSを利用させてもらうけど。。。
私は乳癌にこのとしでなると思わなかった。
一ヶ月の花嫁なんて乳癌になってから知った。
もっとやるなら、どんどん宣伝して欲しかった!40歳からの検診じゃ遅いよ(:-:)