2006年03月22日

産科不足の煽りを受けた小児高度専門医療

県立こども病院長 一般診療受け入れに反発し退職届

 県立こども病院(安曇野市)の石曽根新八院長(60)は20日、「一身上の都合」として31日付の退職届を高山一郎県衛生部長に提出した。田中知事は今県会の議案説明で、同病院で小児高度専門医療だけでなく一般的な小児科、産科診療も受け入れる意向を表明、「首脳部の一新」も示唆していた。石曽根院長はこうした動きに反発、県衛生部への異動を拒む形で退職を決めた。
 
 石曽根院長は取材に対し「院長の任命権者は知事。知事が新しい人にすると決めた以上、辞めざるを得ない」と説明。同病院で一般的な小児科、産科診療を受け入れることについて「県全体で確立してきた小児高度医療の供給態勢が崩れることを危惧(きぐ)している」と批判した。

 沢田祐介副知事は取材に対し「少子対策にかかわる(県の)仕事を引き続きやってほしいと要請していたが、ご自身の決断であり尊重したい。今後も県の小児医療を支援してほしい」と述べた。後任は、県内出身の国立成育医療センター(東京都)部長が有力視されている。

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 これまた難しい問題ですね。

  県側は「一般小児科医や産婦人科医の不足を補うために、今まで高度医療専門だった病院の力を分散させる」という主張で、病院側は「他の分野に構っていたら小児の高度医療をやっていけない」と反発しているのですね。

 県側の意見を聞くと、重症の子供たちに向けられるマンパワーが確実に減りますよね。救命率が著しく下がりはしませんでしょうか。よく揶揄されるように、一般小児科現場はお母さんとの闘いです。ただでさえ小児科医療には大人を診る時の数倍のマンパワーが必要なのに、更にお母さんまで看なければいけません。これでは小児科医療が破綻してもおかしくないと思います。産婦人科同様、国民意識を改革するときではないでしょうか。


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posted by さじ at 05:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小児
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