キノコの一種、アガリクスから製造した一部の健康食品で発がん促進作用が確認された問題で、厚生労働省は20日、検査を継続中だった2社の製品については、安全性が確認されたと発表した。
厚労省はアガリクスを含有する健康食品のうち、広く流通している3社の製品について、国立医薬品食品衛生研究所でラットを使った動物実験を実施した。
その結果、「キリンウェルフーズ」(東京都江東区)の製品で、ほかの発がん物質に作用して発がん性を促進させる働きがあることを確認。残る2社の製品についても検査を継続していた。
同省は、キリンウェルフーズの製品を含む3社の製品の最終的な安全性の評価について、内閣府食品安全委員会に諮問している。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
キリンウェルフーズ以外は「安全」ということらしいです。
そもそもアガリクスに効果があるのか?という疑問の答えは、マイナスイオンに効果があるのか?という疑問のそれと同じぐらい不明ですが。アガリクスで「末期がんが治った」という広告を見るたびに「さすがにそれはない」と思ってしまう私です。
アガリクスは栄養や酵素があって「ガンに効く」のかもしれませんが、それはどんなものでも言えますよね。最近、弘前大学の研究で「リンゴがガンに効く」ことが分かったらしいです。さすが青森といったところでしょうか。
しかし、ここで重要なのは「どのぐらい効くのか?」ということです。
「ハイドロキシアパタイト配合の歯磨き粉は歯を白くするのか?」という疑問を例に取ってみましょう。
まず、簡潔に言ってしまうと、歯は白くなりません。確かにハイドロキシアパタイトは白くする働きを持っています。しかしながらそれは「化学的な話」であって、人体ではほとんどその効果を示しません。ハイドロキシアパタイト自身が人体に及ぼす効果としても、20番目以降のものなってしまいます。(しかしながらハイドロキシアパタイト配合は優しい研磨剤のようなものなので歯磨きには良いと思います)
このように、その効果を過大評価してしまうことはとても危険だと思います。アガリクスに栄養や、NK細胞を増やす効果や、効く酵素があるとしても、一体どこまで効くのか、という点まで考えてから、購入を検討されては如何でしょう。個人的にはリンゴが食べたいですけどね。
キリンウェルフーズ