2010年05月06日

ALSの原因遺伝子を広島大などが発見する。

ALSの原因遺伝子を発見=共通メカニズム解明の可能性−広島大

 筋力が衰える難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の新たな原因遺伝子を、広島大と関西医科大、徳島大などの共同研究グループが突き止め、28日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。非遺伝性を含めたALSすべてに共通する発症メカニズムに関与している可能性があり、その解明と治療法開発を目指すとしている。

 ALSの約1割は遺伝性と言われ、いくつかの原因遺伝子が見つかっているが、まだ原因はほとんど分かっていない。

 研究グループは、遺伝性のうち両親とも染色体に異常がある(劣性遺伝)と考えられる症例に着目し、6症例の遺伝子の個人差(SNP)を詳細に解析。うち3例で、細胞内のシグナル伝達にかかわる物質「NFカッパーB」を抑制するたんぱく質「OPTN」の遺伝子に変異があった

 NFカッパーBは、がんや炎症への関与が知られている。劣性遺伝以外の非遺伝性など、ほかの症例でもこの遺伝子の変異が見つかった。
 一方、発症部位である脊髄の細胞を調べると、非遺伝性や、OPTNとは別の原因遺伝子による症例でも、OPTNたんぱくの固まりがみられた。

 これらの結果から、OPTNが原因遺伝子の一つにとどまらず、すべてのALSの発症に関与していることが示されたとしている。 



 治療法が確立されていない「難病」と呼ばれるこの筋萎縮性側索硬化症ですが、原因遺伝子の解明によって治療法が確立されるかもしれない段階にきています。

 まだ臨床応用には時間がかかりそうですが、「治らない」とされている神経内科領域において大きな一歩であることは間違いなさそうです。


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posted by さじ at 02:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神
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