こちらでは、総計編、すなわち、新卒だけではなく、昨年国家試験に落ちてしまった人たちも含めてのランキングです。新卒編がフレッシュな若手医学生ならば、総計編はいまの大学の平均値をあらわしています。
第100回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第100回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
それではいってみましょう。第一位の発表です。
なお、出願数 受験数 合格者数 合格率の順になっています。
第1位!
滋賀医科大学 105 104 103 99.0%
毎年ほぼパーフェクトな成績をおさめている滋賀医科大学が、総計編でも堂々の一位。
留年という貯金がなかったこと、また、国試浪人も少なかったことが一位への道となったようです。一度国試浪人になると、合格率は著しく下がるものですが、よく頑張りました。現役生は特に頑張ったと思います。学校全体から、やる気が感じられます。まさに医学部の鑑。おめでとうございます!
それでは以下ランキング順です。
2 順天堂大学医学部 95 95 93 97.9%
3 東京医科歯科大学医学部 84 80 78 97.5%
4 香川大学医学部 109 108 105 97.2%
5 自治医科大学 110 106 102 96.2%
6 群馬大学医学部 104 101 97 96.0%
7 日本大学医学部 124 121 116 95.9%
8 大阪市立大学医学部 86 85 81 95.3%
9 福島県立医科大学 84 84 80 95.2%
10 奈良県立医科大学 105 103 98 95.1%
11 名古屋市立大学医学部 82 82 78 95.1%
12 横浜市立大学医学部 62 60 57 95.0%
13 筑波大学医学専門学群 99 95 90 94.7%
14 三重大学医学部 108 106 100 94.3%
15 札幌医科大学 101 101 95 94.1%
16 佐賀大学医学部 100 97 91 93.8%
17 防衛医科大学校 63 63 59 93.7%
18 北海道大学医学部 105 105 98 93.3%
19 宮崎大学医学部 103 103 96 93.2%
20 産業医科大学 100 98 91 92.9%
21 東邦大学医学部 111 110 102 92.7%
22 徳島大学医学部 108 108 100 92.6%
23 秋田大学医学部 111 108 100 92.6%
24 昭和大学医学部 121 120 111 92.5%
25 浜松医科大学 106 106 98 92.5%
26 東京慈恵会医科大学 106 105 97 92.4%
27 大分大学医学部 105 102 94 92.2%
28 千葉大学医学部 101 101 93 92.1%
29 関西医科大学 103 101 93 92.1%
30 慶應義塾大学医学部 114 113 104 92.0%
31 聖マリアンナ医科大学 103 99 91 91.9%
32 山形大学医学部 106 106 97 91.5%
33 岐阜大学医学部 82 82 75 91.5%
34 弘前大学医学部 105 105 96 91.4%
35 新潟大学医学部 110 105 96 91.4%
36 山梨大学医学部 116 113 103 91.2%
37 兵庫医科大学 115 101 92 91.1%
38 広島大学医学部 112 111 101 91.0%
39 京都府立医科大学 100 99 90 90.9%
40 名古屋大学医学部 120 116 105 90.5%
41 日本医科大学 116 105 95 90.5%
42 東京大学医学部 115 115 104 90.4%
43 埼玉医科大学 136 114 103 90.4%
44 岡山大学医学部 105 103 93 90.3%
45 福井大学医学部 116 111 100 90.1%
46 東京医科大学 121 111 100 90.1%
47 九州大学医学部 122 120 108 90.0%
48 愛媛大学医学部 100 98 88 89.8%
49 大阪大学医学部 118 116 104 89.7%
50 信州大学医学部 94 94 84 89.4%
51 山口大学医学部 105 102 91 89.2%
---全国平均89.2%の壁---
総 合 計 8705 8447 7538 89.2%
52 富山大学医学部 112 108 96 88.9%
53 東北大学医学部 118 116 103 88.8%
54 京都大学医学部 117 114 101 88.6%
55 鹿児島大学医学部 116 111 98 88.3%
56 神戸大学医学部 119 118 104 88.1%
57 川崎医科大学 125 108 95 88.0%
58 獨協医科大学 129 124 109 87.9%
59 琉球大学医学部 107 105 92 87.6%
60 金沢大学医学部 112 112 98 87.5%
61 島根大学医学部 96 96 84 87.5%
62 鳥取大学医学部 80 80 70 87.5%
63 旭川医科大学 105 103 90 87.4%
64 長崎大学医学部 118 118 103 87.3%
65 高知大学医学部 105 104 90 86.5%
66 和歌山県立医科大学 58 58 50 86.2%
67 東京女子医科大学 116 115 99 86.1%
と、いうわけで、第104回医師国家試験のランキングでした。
総計編は例によって、WORST13をご紹介。選ばれた大学の方、教員も生徒も頑張って下さい。
第68位
藤田保健衛生大学医学部 134 129 110 85.3%
毎年のように下位にいる藤田保健衛生大学です。新卒ではWORST13には入っていなかったのですが、国試浪人の貯金が効きましたかね。今年不合格だった人たちが発奮して頑張ってくれれば、スパイラルから抜け出せるのでは。過去数年は70位あたりが多かったので、あと少し頑張ってもらえれば・・・。
第69位
熊本大学医学部 102 98 83 84.7%
今年は、地方国公立が頑張った感じはあったのですが、同じ地方国公立でも熊本大学は昨年同様の下位。というか、いよいよWORST13に入ってしまいました。果たして抜け出せるのか。
第70位
東海大学医学部 137 130 110 84.6%
学費が私立の中でもトップクラスに高い割には、毎年悪い成績をとる東海大学医学部です。昨年は総計編でダントツの最下位をとってしまい、その不合格者が再度足を引っ張ったようです。まぁ新卒も全国平均より下ですし。他の新設私大のように頑張ってもらいたいところです。
第71位
杏林大学医学部 106 103 87 84.5%
去年の総計編で第72位。今年の新卒編で第72位。上昇の姿勢が全くみられない杏林大学です。何でなんでしょうね。教育ですかね。大学全体で代えていかないと、いつまでたっても抜け出せないですよ。
第72位
久留米大学医学部 117 114 96 84.2%
また久留米。上がって、下がって、上がって、昨年下がって、今年は上がるのかと思いきや、WORST13に停滞してしまった久留米大学医学部。WORST13の特徴としては、国試浪人の合格率が悪いことと、新卒も合格率が悪いということでしょうか。根本の教育が出来ていないのでは?と思わずにはいられません。
第73位
北里大学医学部 126 118 97 82.2%
昨年の総計編ではWORST13どころか、全国平均を超えていたんですが。今年は新卒の出来が驚くほど悪かったですね。疾患に対する考え方や理解が不足していたのではないでしょうか。このマイナスを来年取り返してほしいものです。
第74位
大阪医科大学 112 112 92 82.1%
国試浪人が10人、新卒が10人不合格で第74位。出来ないところはいつまでも出来ないのか。同じ医学部で同じ範囲の教育をしていてもここまで差が出るのか。
第75位
近畿大学医学部 125 119 96 80.7%
近年、大爆死を続けている近畿大学医学部。もはや下位にいることが当たり前のように、75位あたりをうろうろしています。毎年こうだとすると、生徒の質も悪ければ教育システムも終わっているのか。
第76位
愛知医科大学 128 114 92 80.7%
第104回医師国家試験の新卒編でも第76位。去年より悪くなったのは、単純に、今年受けた学生の学力が足りなかっただけのこと。
第77位
金沢医科大学 143 122 95 77.9%
下位の常連中の常連、金沢医大です。75位→77位→77位→79位→77位と負のスパイラルの中でも底の底を停滞しています。金沢大学医学部との違いは何なのか。学生はそこまでやる気がないんでしょうか。今年は第77位から77.9%という恐るべき数値をたたき出しています。下を見るのが怖い。
第78位
福岡大学医学部 120 113 88 77.9%
今年の新卒編で最下位だった福岡大学医学部。当然のようにワースト3入り。やっぱり私大は出来ないんですかねぇ。ですけれど、医師として最低限必要な知識さえなくて、患者さんをみれるはずがありませんからね。どんなにスキルがあろうと、患者さんを思う心があろうと、国家試験に合格できなければ医師になる資格はありません。
第79位
岩手医科大学 95 93 72 77.4%
このあたりは毎年のように下位ランクでコメントをつけているので、もはや何を言っていいのかわかりません。なんというか、国家試験に受かる気力も努力もないのに、医師になろうとしているのがおこがましい。一体六年間は何だったのか、と。遊んでばかりだったんでしょうか。それとも、教育を提供する側の問題?
そして、あえて言わなくても分かると思いますが
第80位
帝京大学医学部 137 137 103 75.2%
帝京大学で今年留年した28人を加えると、出願数165、合格者103と、どうしようもない数に。そもそも出願数165で受験者数137って。どうしようもない澱が溜まりすぎですね。やる気のない学生なんて放校させてしまえばいいのに。いつこの泥沼から這い上がれるのか。患者さんのために、良医を育てたいのなら、根底から叩きなおさないと駄目だと思います。
医師国家試験は、恐ろしく難しい試験ではありません。六年間ある程度やっていれば、そこまで猛勉強せずとも合格できる試験内容です。
そもそも大学というところは、自身が望んだから来るべきところであって、親に強制されたりとか、何も考えずに来てしまった人にとっては、つらいと思います。医学に興味さえあれば、特別勉強するのが難しいというわけではありません。そういったやる気のある生徒をとるのが一番てっとりばやいですが、大学側が学生のモチベーションを上げるカリキュラムを作ったりする努力も、時として必要です。毎年のように下位になる大学、特に下位の私立大学は、学生の質の悪さを嘆くのではなく、どうしたら学生に勉強してもらえるのか、考える必要があると思います。
まぁ、本来なら大学側がそういうことをするのは間違っていますが。もししないのならば、真摯に成績を見て留年、ないしは放校させるべきなのでは?医学に興味のない医学生は、患者となりうる国民は欲していません。モチベーションのない医師に診てもらいたい人など、一人もいないのです。
残念ながら僅差で落ちてしまった人は来年頑張って下さい。少しのところで落ちてしまったのであれば、1年間コンスタントに勉強すれば余裕で届く範囲だと思います。
聖マリアンナは、大学入試時の偏差値の割にはコンスタントに国家試験の出来が良いというのが決め手でした(担任は単純に偏差値の高い杏林を勧めてきましたが)。
その際、ここをかなり参考に使わせてもらいました。ありがとうございました。これからもちょくちょく利用させてもらいます。
金医の馬鹿っぷりに泣いた
俺は頑張ろう
後々後悔するだろうけど仕方ないね。自業自得。
杏林ってイマイチだと思うが…
聖マリは一年目から結構ハードらしいが、その分最近それなりの結果も出しているし…
新設では確か一番学費安いし、お買い得だとは思う。某女性のせいで、イメージが悪くなっていたけれども。
私立医学部は、基本学費、国試合格率、立地ぐらいしか判断する要素ないんじゃないの?
たいていの受験生は偏差値で見るだろうが、そっちのほうが酷い判断基準だと思うけど(と言っても、だいたい学費の安い順に偏差値並んでるけどね)。
国試は、合格者/出願者で見たほうが一番あてになるかもね、帝京は主さんの述べているような理由で判断不可だけど。
はじめて拝見しましたが、ここの筆者さんはとても愉快な方ですね!
で、『相対評価』って知ってます?(藁
国試ってのは、"全国の医学部卒業生の下10%を決める戦い"なんですよ。
猛勉強しようが血反吐吐こうが、1割は落ちるんです。逆に言えば、落ちてくれる1割に支えられて、残りの9割が受かるんです。変な話ですが、事実そうなのです。
こんなページを信用して、進学先を決めてしまう方がいるのが、不憫でなりません!
留年率の高さに関しては、学校ごとの方針もある(一般的に、下位私大は厳格に学力で切り、上位国立ほど余程不真面目な態度を取らない限りは卒業できる、等)ので、一概に良い悪いとは言えませんが・・・
少なくとも、もっとまともで現実的な評価指標は、他にいくらでもあるはずです。
例えばどういったものでしょう?
偏差値や国試合格率、学費以外で大学受験者が参考にできるものを是非教えて下さい。
大半は真面目にやってるんだが、そいつらのせいで全体が悪い目で見られるのはつらい。
大学側も変なところで厳しかったり甘かったり、よくわからん。