秋田大医学部付属病院(秋田市)の救急医、中永士師明医師は、数年前に救急部に運ばれてきた27歳の男性を忘れられない。
やけどが全身に広がり、真っ赤に焼けただれていた。灯油をかぶって焼身自殺を図ったらしい。だが彼は意識を失ってはいない。動く目は、何かを見ていた。
懸命の治療と強い生命力で、男性は一命を取り留めた。
仕事がうまくいかず自暴自棄になった末のとっさの行動。容体が安定すると、家族にこう語ったという。
「死にたいなんて思いは一生続くわけではないのに、とんでもないことをした。これだけ支えてくれる人がいたんだと気付いた」「これからは人の役に立つ側に回りたい。大学に入り直そうかな」
しかし熱傷で弱った体はその後かかった肺炎に抗しきれず、1年たたないうちに息を引き取った。
中永医師は「自殺を図る人も、本当は生きたいんだ」と改めて思う。追い詰められ異常な精神状態で起こしたことで、ただやり直したいだけだと。
自殺を図って秋大病院に運ばれてくるのは年間30人前後。救えた人も、処置が及ばなかった人もいる。中永医師の目には、傍らで泣き崩れる家族の姿が焼き付いている。
「死にたいやつは死なせてやれとか、苦しませるなとかいう人もいるが、間違いだ。亡くなってよかったなんてことは一つもない」
内閣府の09年度版自殺対策白書によると、08年に自殺した男性の13・5%、女性の28・6%に未遂歴があり、20、30代の女性では約45%に上った。
一度救われた命を自ら再び断ち切ろうとする現実。懸命に救っても、その後のケアがなければ同じ選択をせざるを得なくなる背景が多くの未遂者にはある。
秋大病院では救急部に運ばれた未遂者について、家族と相談のうえ院内の精神科か心療センターにつなぐようにした。中永医師は強調する。「自殺も未遂も、対策をすれば確実に減らせる。未遂者の命は救える命だ」
救命救急の現場において、精神科との連携が求められる時代になってきています。
失ってよかった命なんて1つもない、そのことを改めて認識させられるニュースでした。
ゆきと申します。
今、私は大学受験に向けて勉強中なのですが、なかなかうまくいかず持病?のパニック発作の悪化、解離性同一性障害で交代人格といきなり仲が悪くなったりと落ち込む日が続いていました
そして自殺を考えていました。
19歳なのに学力は中学生レベル
だけど友達と「僕も今の仕事(医師)頑張るからゆきちゃんも来年までにはちゃんとしよう」と約束したんです。
その友達は「今は研修医だけど将来は整形外科の先生になりたいんだ」ってすごく嬉しそうな顔で言ってて、それを見たら私もやる気が出て頑張ってきました。
その約束のおかげでここまで頑張ってきたのに、友達は寝る時間もないぐらい頑張っているのに自分は怠けて甘えてばっかり
こんなところで挫けてる自分に嫌気がさして自殺を考えていた時にこの日記をみつけました
この日記を読んで私は泣きました
本当は生きたい、生きて友達との約束を守りたい
そう気づかせてくれました。
本当にありがとうございます
来年には間に合わないかもしれませんが必ず守りたいと思います。
長文乱文失礼致しました。