ブラジル中西部マトグロソドスル州の病院で、女性(32)の分娩中に担当医が他の医師と殴り合いのけんかを始め、死産となった。地元メディアが25日伝えた。2人の医師は懲戒免職となり、警察は職務怠慢による過失致死の疑いで捜査に入った。
報道によれば、同病院で23日、分娩の準備をしていた医師に対し、当直医が「担当は自分」などと抗議。床に転げるほどの乱闘となった。女性は分娩室の扉が開いたまま下半身裸で放置され、泣き叫んでいたという。1時間半後に別の医師が帝王切開を試みたが、胎児は窒息死していた。
警察当局者は「この状況下でけんかなど考えられない」とあきれ顔。女性の夫も「出産の瞬間まで、生まれてくる娘は健康そのものだった」とその死を悔やんだ。
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