ワサビの辛み成分が、がんや糖尿病などの病気予防や老化防止に役立つ可能性があることを、中部大(愛知県春日井市)の三輪錠司教授らの研究グループが線虫を使った実験で突き止めた。新たな健康食品の開発などへの応用が期待されるという。米オンライン科学誌プロス・ワンに17日(米国時間)掲載される。
三輪教授によると、生物の遺伝子や細胞は、喫煙や農薬などから摂取される毒物や、エネルギーを生み出す際に発生する活性酸素で傷つく「酸化ストレス」にさらされている。過度の酸化ストレスを受けると損傷が蓄積され、がんや糖尿病などの病気だけでなく、老化の原因にもなると考えられている。
三輪教授らは、線虫に農薬などの酸化ストレスを与える実験を行った。そのままだと線虫は死んでしまうが、ワサビの辛み成分「アリルイソチオシアネート」(AITC)を与えると、酸化ストレスを排除するための酵素が活性化。与えなかった線虫に比べ、生存率は3時間後で約2倍、5時間後では約3倍になるなど大幅に上昇したという。
日本で暮らしていないとワサビはなかなか食べられませんが、日ごろ食べるワサビって、ニセワサビといいますか、いわゆる「西洋ワサビ」の辛さのものが多い気がします。あの妙に緑色をしたアレです。
本物のワサビは無駄に辛くなく、上品なピリカラという感じでしょうか。日本由来のものとはいえ、かなりの高級品になっていますね。なかなか手が出ないので食べる機会も少ないのですが、身体には良いようです。ワサビの効能については何度か当ブログでも取り上げていますのでご参考までに。