DNA検査の結果、双子の男児のうちの1人が自分の子供ではないことが分かったトルコ人の男性が妻と離婚することを決めた。地元紙サバハが報じた。
A.Kと表記されている警備員のこの男性は、妻の不貞を疑い3歳の双子のDNA検査を依頼。検査の結果、99.99%の確率で、A.Kさんは双子のうち1人だけの父親であると判明。離婚調停を担当する裁判所の法医学研究所もこれを確認した。
母親のC.Kさんは実家からA.Kさんとの結婚を強いられる前に付き合っていた男との関係を続けていたという。
異なる父親を持った双子ができるという現象は医学的には「異父過妊娠」と呼ばれ、人間では非常にまれだがネコやイヌなどの動物ではよく起きる。
アンカラ大学医学部婦人科長のルセン・アイタク教授によれば、女性が1回の月経周期に2個排卵した状況で、女性が短期間に2人の男性と性的関係を持てば、別々の遺伝的資質を持った卵によって双子を妊娠することが起こり得る。
A.Kさんは、自分が父親である子だけを引き取り、もう1人を離縁した。この子は国営の養育施設に送られることになる見通しという。
怖い怖い
なにが怖いって女性が怖い
普通は1個排卵、1個受精ですが、2個排卵してそのうちの1つに別の人の精子が受精すれば、父親の違う双子、も可能です。
異父二卵性双生児
極めて稀ではあるが、二卵性双生児それぞれの父親が異なる可能性もある。過妊娠や過受胎のように異なる時点の性交で複数の卵子が受精するケースで、父親が異なる場合を異父過妊娠・異父過受胎と呼び、生物学上の父親が異なる双生児が生まれる。
1992年のある研究は、父親認知訴訟で審理されたケースのうち、異父二卵性双生児が約2.4%であったと報告されている。
不妊治療などで、排卵を誘発すると、複数排卵されてしまうこともあります。不妊治療の増加に伴って、日本でも、異父過妊娠が増加しているのかもしれません…。