2010年01月19日

フレンチパラドックス、ついに解明される。

フランス人に心臓病が少ないのは…赤ワインのおかげ?

 美食にふけるフランス人に心臓病が少ない――。「フレンチ・パラドックス(フランスの逆説)」と呼ばれるこの現象のメカニズムを解明したと、仏研究チームが発表した。赤ワインの成分と女性ホルモンが作用して血管内で一酸化窒素(NO)を発生させ、動脈硬化を防いでいた

 発表したのは、仏西部アンジェ大学国立保健医学研究所を中心とする研究者ら。

 フレンチ・パラドックスとは、フランス人が肉や乳製品から動物性脂肪をたくさん取るにもかかわらず、心筋梗塞など虚血性の心臓病での死亡率が高くならないこと。食事とともに飲む赤ワインに含まれるポリフェノールのお陰だといわれてきたが、その詳細は未解明だった。

 研究チームはマウスを使って実験。女性ホルモンのエストロゲンの受容体アルファ(ERα)を持つマウスにポリフェノールのデルフィニジンを与えると、血管内皮細胞から一酸化窒素がつくり出され、血管が拡張されて血圧が下がった。ERαを持たないマウスでは変化がなかった。

 同チームは「赤ワインをあくまで適度に飲めば、心臓血管の病気の危険が低下する」と結論づけた。暴飲は推奨していない。



 ついに解明されたフレンチパラドックス。エストロゲンの作用が絡んでいたんですねぇ。血管拡張による血圧低下。なるほど。それを日常的にやっているために心疾患のリスクが減っていたんでしょうねぇ。

 ただ、これは、フランス人のような強烈なアルコール代謝能力があってこその、フレンチパラドックスです。

 よく日本で「赤ワインが身体に良い」と報道すると、毎日ガバガバ飲んで「健康に良い」とか言う人がいますけれど、誤りですから、ご注意を。
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posted by さじ at 13:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 消化
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