英研究グループは22日、アフリカでのマラリア感染の主要な媒介生物とされるガンビアハマダラカという種類の蚊について、一生に一度しか交尾をしないため、それを妨げることによって大幅に繁殖を抑えることができるという研究結果を発表した。
インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者らによると、蚊の受精には「交尾栓」という器官が重要な役割を果たしており、これを取り除いたりすることで効果的な交尾ができなくなるため、蚊の数を減らすことができるようになるという。
研究グループは、トランスグルタミナーゼという酵素が蚊の精液に含まれるたんぱく質に働きかけることでゼラチン状の塊となり交尾栓が形成されることも突き止め、実験ではこの酵素を取り除くことで繁殖を止めることができた。この方法をスプレーなどを使い野外でも応用できれば、「マラリアに対する戦いの新たな武器の1つ」になる可能性があるという。
世界保健機関(WHO)は先週、資金の増加により、マラリア対策に効果が現れ始めていると発表していた。
このマラリアという感染症も、なかなか防ぎきれませんからねぇ。どうしても熱帯で爆発的に繁殖するため、媒介する蚊が増えるのが問題となります。
このまま温暖化が進むと日本もマラリアを媒介する蚊が生息するのではと危惧されています。蚊を駆逐することで根絶することができるとは思うのですが、実際それを実行しきれるかという問題も。
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