水痘や帯状疱疹を引き起こすウイルスが神経組織に感染する仕組みを、大阪大や神戸大などの研究チームが解明し、米科学アカデミー紀要電子版に22日付で発表した。
神経細胞の表面にある突起に、ウイルス表面の突起がくっつくことで感染が起きていた。これを邪魔する抗体を加えると感染が起きにくくなることを培養細胞の実験で確認。荒瀬尚大阪大教授は「感染を防いで痛みを和らげる新たな治療法につながる可能性がある」と話している。
チームは、水痘・帯状疱疹ウイルスや単純ヘルペスウイルスを人の培養細胞に感染させて実験。いずれのウイルスも、軸索が伸びるのを制御するMAGという神経突起に取り付き、細胞内に遺伝子を送り込んで増殖していた。
荒瀬教授は「抗体を薬として使うことができるか今後確かめたい」としている。
神経節に潜むから、痛いんですよねえ、帯状疱疹は。
抗体を使って感染そのものをおきにくくすれば、確かに予防というか治療になりますが、どうなるんでしょうかね。痛みの多い疾患なだけに、根治できればかなりのもの。