2009年12月16日

タカラバイオ株式会社、iPS細胞の作成サービスを開始

タカラバイオ、ヒトiPS細胞作製受託サービス事業を開始

 タカラバイオ 株式会社は、研究者よりヒト細胞の提供を受け、当社がその細胞からiPS細胞を作製して研究者に提供するという、iPS細胞作製受託サービスを12月15日より開始します。

 当社が、研究者より提供を受けたヒト皮膚線維芽細胞に、iPS細胞誘導用レトロウイルスベクターとレトロネクチン(R)を用いて、iPS細胞誘導に必要な遺伝子を高効率に導入し、iPS細胞を誘導します。その後、2ヶ月程度かけ、1種類の細胞につき数個のiPS細胞クローンを取得し、ユーザーに有償提供します。後述の当社の新製品「Human iPS Cell Generation(R)All−in−One Vector」(以下「All−in−One Vector」)等を用いて作製したレトロウイルスベクター及びレトロネクチン(R)を利用することで、様々なヒト由来の皮膚線維芽細胞よりiPS細胞の作製を効率良く行うことができると考えています。

 iPS細胞は、創薬のスクリーニングや再生医療への応用が期待されていますが、作製されたiPS細胞には様々な「個性」があることが明らかとなっています。iPS細胞とES細胞との違いを含めたiPS細胞の特徴や性質に関する研究は、将来のiPS細胞の応用のための品質管理という観点からも、その重要性が増しています。これらの研究には、当社が平成18年から研究受託サービスを行っている高速シーケンサーが威力を発揮します。高速シーケンサーは、次世代シーケンサーとも呼ばれており、例えば1日当たり数億もの塩基配列情報が得られる強力な研究ツールです。

 当社では、京都大学 iPS細胞研究センター 山中伸弥教授から提供を受けたiPS細胞由来試料を用いてのChIP seq解析やマイクロRNA解析を試験的に実施して、iPS細胞の特徴解析に有効な方法であることを確認し、iPS細胞作製受託に加え、iPS細胞解析(キャラクタライゼーション)受託サービスの体制も整えました。



 研究用ですが、iPS細胞の作成を行ってくれるそうで。今年はiPS細胞ニュースに沸き起こりましたが、来年は更なる応用が期待できそうです。
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posted by さじ at 04:32 | Comment(1) | TrackBack(0) | 移植
この記事へのコメント
10月に催されました、パシフィコ横浜BIOの展示会に行きました。タカラ様は、とても美味しい品種改良した「酒」を展示されていて、蔵元の方からBIOとタカラ様のお話を拝聴することが出来ました。
ちなみに、翌日に販売している「酒」を求めに川崎ラ●ー●に行きましたよ。
すばらしく美味しかったです。すみません話それてしまいましたね。
Posted by 植田菜穂美改めヴァネッサ at 2009年12月20日 01:54
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