近視のレーザー手術は、長期的にも角膜内皮細胞に影響を及ぼさないことが示され、医学誌「Archives of Ophthalmology(眼科学)」11月号に掲載された。
今回の研究では、レーザー屈折矯正角膜切除術(PRK)またはレーザー原位置角膜切開反転術(レーシック、LASIK)のいずれかを受けた患者16人の29眼を対象に、手術前および手術から9年後の角膜内面の細胞(内皮細胞)の写真を撮影。
内皮細胞の1年あたりの減少率を、レーザー手術を受けていない人の42眼と比較した。その結果、手術から9年後には角膜内皮細胞密度は手術前よりも5.3%減少していたが、1年あたりの細胞減少率(0.6%)は、手術を受けた患者と受けていない患者との間に差がないことが判明した。
「この結果は、レーシックおよびPRKの後に有意な内皮細胞の減少は認められないとする多数の短期研究の結果を裏付けるものである」と、報告者である米メイヨークリニック(ミネソタ州ロチェスター)のSanjay V. Patel博士およびWilliam M. Bourne博士は述べている。
「今回の知見で重要な点は、屈折矯正角膜手術(近視手術)後の内皮細胞の減少が正常な眼と変わっておらず、手術を受けた角膜を後に提供組織として表層角膜移植に使用できることが示されたことである」と著者らは結論付けている。
新しい技術でしたが、ようやく「特別害はない」と分かったようです。これでレーシック受けやすくなったんじゃないでしょうか。
まぁ、今年はずさんなレーシックを行うところのニュースもありましたし、普及にはなかなか時間がかかるか。。。