医師不足や貧困のため目の病気が失明につながるケースが多発するベトナムで、無償の治療を続ける眼科医服部匡志さん(45)の活動を広く知ってもらおうと、聖マリアンナ医大(川崎市)の学生が22日、服部さんの講演会を大学で開く。
昨年ベトナムを訪れた主催者の同大5年小徳暁生さん(23)は「困っている人を助けたいとの気持ちで患者に接する姿勢に感銘を受けた。国際医療の在り方を考える機会にしたい」としている。午後3時半から医学部本館で、参加は無料。
服部さんがベトナムで眼科医療に携わるようになったのは2002年。ベトナム人医師から、経済的理由などで白内障の治療を受けられず失明する患者が多く、眼科医も不足している実態を聞き、支援を求められた。
月の半分を現地で過ごし、ハノイの国立眼科病院で技術指導をする一方、地方の町で多い時は日に数十人の患者に無償で手術をする。執刀したのは8年間で約6千人。
小徳さんは報道などで服部さんの存在を知り、大学の仲間と昨年8月、ベトナムに渡って行動を共にした。支援の輪を広げる一助になればと講演会を企画した。
眼科の凄いところというのは、患者さんのQOL(生活の質)を劇的に向上させるというところです。
白内障の手術などを行えば、今まで見えていなかった視力が劇的に戻るというところが、眼科、特に手術などを行うスペシャリストの凄いところです。
発展途上国では日本のように医療を受けることが出来ず、酷い白内障で失明してしまうこともしばしば。治療をすれば一気に完治する病気ですが、治療しないで失明してしまっては日常生活を送ることすらできません。
22日というと明後日ですが、ご興味のある方は行ってみてはいかがでしょうか。現地で医療に携わっている人の講演は結構面白いと思いますよ。