2009年11月20日

初期臨床研修、大分県の充足率は58.5%。

新人医師臨床研修 充足率は58・5%

 新人医師の臨床研修制度で、来春の希望者と研修を受ける病院との組み合わせ(マッチング)が決まった。県内では13病院が計106人を募集し、前年度より1人多い計62人が研修を受ける。定員に対する決定者の割合である充足率は58・5%(前年度比3ポイント増)だった。大分岡、大分健生、県立の3病院は全国平均の75%を上回ったが、希望者ゼロの病院が六つあった。

 県内で希望者数が最も多かったのは大分大医学部付属病院の44人。募集定員に20人満たなかったものの昨年より5人増えた。2年目の研修プログラムを変更し、これまで8カ月間だけだった選択科での研修を11カ月間に延ばすなど、研修に自由度を増したことが希望者数の増加につながったという

 ただ、他県では広島大や岡山大付属病院の充足率が100%に達し、同じ大学病院でも格差が出ている。大分大の卒後臨床研修センターは「充足率を満たした病院の事例を研究し、来年度以降に役立てたい」としている。

 一方、天心堂へつぎ、厚生連鶴見、県済生会日田の3病院は4年連続でゼロだった。済生会日田病院総務課は「過疎地の病院はどこも研修医が集まらない。研修医を獲得しようにも決め手がない。給料を上げようにも原資もない」と話している。

 臨床研修は国家試験に合格した新人医師が2年間、複数の診療科を回り研修を受ける制度。学生は全国の指定病院から研修先を自由に選ぶことができるため、病床数や症例の多い都市部の病院に人気が集中する傾向にあり、国は都道府県別に定員枠を設けるなど見直しを始めている。



 過疎地域の研修医獲得は、厳しいです。

 よく過疎地域ほど給料が高い、と言われますが、実際のところ、給料目当てでそこを選ぶ研修医というのは意外といないような気はします。研修医は激務ゆえにどんなに貰っても使う暇すらないというのが実情ですし。

 根本的に、不安があるんでしょうね。

 どういう不安かというと、「そこへ行って2年間で得られるものは多いのだろうか」という。

 医療研究の最先端である大学病院ですら、ある程度楽に入れるぐらい、就職という面では簡単です。もちろん大学病院周辺の有名市中病院でもそれはさほど変わりません。

 そんな状況の中、病院を選ぶときに、過疎地域の病院のデメリットは、「指導してくれる医師がいるのかどうか」「ちゃんとした指導内容なのか」だと思います。



 どこの病院というわけではないのですが、研修医を募集しているとある病院では、科の専門医が1人もいない、というところもあります。まともに初期研修として勉強できるような環境の整っていないところに誰も来てはくれないでしょう。

 過疎地域ならば、熱心に指導してくれる医師もいなければ環境もない、という不安を払拭するような点をアピールすれば、やる気のある学生も見学に来ると思います。もともとネガティブな印象があるので、宣伝が難しいとは思いますが…。結構、今の環境とは別の環境でやってみたい、という人もいると思うので。
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posted by さじ at 01:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学
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