現代の生活習慣が主な原因とされる動脈硬化が古代エジプトの時代にも存在したことが、米研究チームのミイラへのコンピューター断層撮影装置(CT)による調査で分かり、17日にフロリダ州で開かれた米心臓学会で発表された。AP通信が報じた。 中部アメリカ心臓研究所(ミズーリ州カンザスシティー)のランドール・トンプソン医師は「ファストフードや喫煙、運動不足などの現代的なリスク要素が動脈硬化の原因と考えられているが、今回の結果は必ずしもそれだけではないことを示している」と語った。
APによると、研究チームはエジプトで保存されている紀元前1981〜紀元334年のミイラ22体にCTスキャンを実施。うち9体に動脈硬化の症状が見られ、1体には心臓発作が起きた形跡があった。
カリフォルニア大サンディエゴ校のマイケル・ミヤモト医師は「ミイラと現代の患者の動脈硬化が似ているのにびっくりした」と述べた。
22体のうち身元が特定されているものはすべて、古代王朝の高官や高僧など社会的身分が高く、トンプソン医師は「(当時)裕福な者は塩漬けの肉を食べたので、高血圧になったのかもしれない」と推測している。
まあ、そりゃぁそうか…。
当時の食事って、おいしいものはずっと食べ続けるような感じだったんでしょうねぇ、富裕層ほど。
日本でも、位の高い人が豪華な食事ばかり食べていて、脚気になったりしていましたし。
食べるものが少なかったとはいえ、ミイラになるほどのランクの高い人であれば、今の中年以上にメタボリックだったかもしれませんね。