2009年11月19日

抗がん剤ネクサバール錠投与後に12人が死亡。

抗がん剤投与後に12人死亡 肝不全や脳症、副作用か

 厚生労働省は18日、進行した肝細胞がんや腎細胞がんの治療薬「ネクサバール錠」(一般名ソラフェニブトシル酸塩)の投与後に、36人が肝不全や肝性脳症になり、うち12人が死亡したと発表した。昨年4月の販売開始から今年10月末までの報告数で、この間の使用者は約5500人。

 厚労省によると、36人のうち34人は肝細胞がんの患者。死亡した12人のうち4人は投与から4〜5日後に死亡しており、薬の投与との関連が疑われるという。同省は投与の際は肝機能検査などをし、異常があった場合には投与を中止するよう注意を呼び掛けている。

 製造販売元のバイエル薬品に対し、使用上の注意の「重大な副作用」の項目に肝不全と肝性脳症に関する注意を盛り込むよう、添付文書の改訂を同日付で指示した。



 がん細胞というのは正常の細胞と似ている面があります。増殖を抑える抗がん剤は、細胞のDNAの増殖部分を叩いたりする物が多いので、やはり強力な副作用というものは起こってしまいます。

 副作用を考慮しつつ、その患者さんの肝機能などを見極めた上で投与する必要がありそうです。
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posted by さじ at 06:05 | Comment(2) | TrackBack(0) | がん
この記事へのコメント
まぁソラフェニブは分子標的薬だから一般的には「特異的に効く」はずなんだけどね…。ただイレッサもそうだけど、チロシンキナーゼ阻害薬はどうも副作用が多いイメージ。
Posted by しん at 2009年11月19日 17:21
>>しんさん
わっ、恥ずかしい。ネクサバール、分子標的薬だったんだ…。DNAがどうのと従来の抗がん剤のように語ってました…。ありがとうございます!
Posted by さじ at 2009年11月20日 00:30
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