2009年11月18日

潰瘍性大腸炎の発症に関与する遺伝子を発見する。

潰瘍性大腸炎、遺伝子に特徴 原因解明につながる可能性

 大腸に炎症が起き、下痢や腹痛を繰り返す難病「潰瘍性大腸炎」の原因解明につながる可能性のある三つの遺伝子を、日本の研究チームが見つけた。これらの遺伝子が、通常の型ではなく、病気になりやすい型だと、発症のリスクが約1.3〜1.6倍になるという。米科学誌ネイチャー・ジェネティクス(電子版)に発表した。

 患者数は08年度で10万4千人余。ここ10年間でほぼ倍増している。

 理化学研究所や九州大などが国内の患者1384人と健康な人3057人のゲノム(全遺伝情報)の違いを調べた。その結果、免疫などに関係する三つの遺伝子領域に変異があると、発症リスクが高くなることがわかった。この変異は日本人に多いこともわかった。

 近年の患者増加は、食事の欧米化など生活習慣と関係する可能性があるとも考えられている。久保充明・理化学研究所チームリーダーは「将来、遺伝子検査で発症リスクがわかり、子供の時から食生活に注意すれば、病気になりにくくできるかもしれない」と期待している。



 安部元首相も患っている潰瘍性大腸炎。かなり重い病気なんですが、よく潰瘍性大腸炎を抱えながら首相という激務をつとめたものです。

 この研究では、難病の根本的治療はできないものの、病気の発症を防ぐことはできるかもしれない、というもの。やっぱり遺伝子が絡んでいるんですねぇ。
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posted by さじ at 04:30 | Comment(1) | TrackBack(0) | 消化
この記事へのコメント
白血球遺伝子がストレスにより微妙に変化する過程で治療が出来たら良いですね!子宮癌の最中にアルゼンチンのエバ ペロン氏は闘病中に政治活動されておりました過去の実話を思い出ました
Posted by みか at 2010年04月26日 15:01
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