米政府の予防医学作業部会は16日、乳房X線撮影(マンモグラフィー)による乳がん検診は40代の女性には勧められない、と勧告した。40代ではがんの検出の精度が低く、誤った診断で不必要な組織検査を受けさせられるなどデメリットが多いことが理由。米国と同様、40代でマンモ検診が勧められることが多い日本にも影響がありそうだ。
マンモグラフィーによる検診は乳がん早期発見の手段として使われている。同部会は02年、40〜74歳の女性で「死亡率を大きく下げる」として、大体2年に1度の定期的な検診の受診を勧告した。しかし、その後の新しい臨床試験の結果などから、40代については十分なメリットがないと判断した。ただし50代以上には勧められるとしている。
乳腺密度が高い40代でマンモグラフィーによる診断が難しいことは、これまでも指摘されてきた。だが今回の勧告に対し、米がん協会は「引き続き40代でのマンモ検診を勧める」との声明を発表した。
一応、データとして、40代では発見率よりも不必要な検査になってしまうのではないか、ということですね。
ですがデータで出たとしても、実際にはマンモグラフィーによる検診を行っていただいたほうがいいでしょう。
特に日本の乳がん率は激増しているにもかかわらず、検診率は先進国より低いのが問題なので、今まで以上に乳がん検診を意識していただきたいと思います。印象としてマイナスになるニュースでしたけど、誤解を招くといけないので、一応取り上げました。
40代の検診率は低くてよかった、50代の検診率をあげることが重要ではないでしょうか?
今の日本の場合には、20代も30代も、もちろん40代も、乳がん検診の受診率が低いので、全ての女性が乳がん検診をもっと積極的に受けるべきだと思います。そういう意味で、40代は受ける必要がない、とするより、むしろ受けたほうがよい、としました。勿論それ以上に50代の検診率も上げるべきだとは思います。