埼玉県は8日、同県深谷市の男児(3)が7日に死亡し、新型インフルエンザ感染が確認されたと発表した。男児に基礎疾患はなかった。死因はインフルエンザ脳症とみられる。国内の死者は疑いも含めて52人目。
県によると、男児は6日夜に40度近い熱を出し、7日午前に近くの診療所で受診。簡易検査で新型インフルエンザ感染が陽性だったためタミフルを服用。7日夕に容体が急変して意識不明となり、救急搬送先の病院で死亡が確認された。
県の詳細検査で8日、男児の新型インフルエンザ感染が確定した。
埼玉の3歳男児死亡
埼玉県は8日、新型インフルエンザに感染した同県深谷市の保育園児の男児(3)が死亡したと発表した。症状などから死因はインフルエンザ脳症とみられる。男児に基礎疾患はなかったという。県によると、疑い例も含め新型インフルエンザによる県内の死者は3人目で最年少。国内では52人目。
県によると、男児は6日午後9時ごろ、39・9度の熱を出し、翌7日午前、市内の診療所での簡易検査でインフルエンザA型陽性と診断された。タミフルの治療を受けていったん帰宅したが、同日午後4時半ごろ、容体が急変して意識がなくなり、病院に搬送されたが間もなく死亡した。遺伝子検査で、8日に新型インフルエンザと確認された。
医療関係者、新インフル感染死亡 茨城
茨城県は7日、脳幹出血で6日に死亡した同県ひたちなか市の40代男性が、新型インフルエンザに感染していたと発表した。男性は日立製作所水戸総合病院の臨床検査技師。
名古屋市も7日、市内の女児(5)が同日死亡し、新型インフルエンザ感染が確認されたと発表。国内の死者は疑い例も含め51人になった。
茨城県によると、感染死亡者の職業はほとんど公開されていないが、病院の医療関係者の感染死亡例は全国的にも聞いたことがないとしている。男性は肥満で、高血圧症や脳出血などの基礎疾患があった。
名古屋市によると、女児は6日に発熱などで受診した。7日午前、けいれんの発作を起こし再び受診したところ、A型陽性とされ、タミフルの処方を受けて帰宅。同日正午ごろ、自宅で心肺停止状態となり病院で死亡、新型の感染が確認された。基礎疾患はなく、直接の死因は不明という。
治療法のある感染症で、国内で死者が52人も出るというのはかなり深刻だと思います。
巷では新型インフルエンザに慣れてしまったのか、「普通のインフルエンザと変わらない」という認識もちらほら聞こえるほどです。
しかし油断大敵。未だに完璧な対策といえば「予防」しかないのです。
正念場を、皆で乗り切っていきましょう。