2009年11月05日

日本での子供のためのホスピス設立に向けて。

「子供のホスピス」国内での設立へ動き

 治療の難しい病気の子供と家族を支える施設「子供のホスピス」。1982年にイギリス・オックスフォードに設立されたのが始まりで、その後、多くの国々に誕生している。日本にはまだないが、実現に向けた動きが生まれている。

 日本での設立を目指す医療関係者らが10月、世界で初めての施設である「ヘレン&ダグラスハウス」の関係者を招いて大阪市内でセミナーを開催した。創設者のフランシス・ドミニカさんが約700人の聴衆を前に、「何よりも大切なのは(病気の)子供と家族の声に耳を傾け、ともに歩んでいくこと」と語りかけた。

 映像も交えて紹介される施設は、緑豊かな木々や色鮮やかな花に囲まれ、温水プールやおもちゃがいっぱいの部屋も備わり、パーティーなど子供たちを楽しませるイベントも盛ん。医師や看護師、理学療法士、音楽療法士ら豊富な経験を持つ専門家がそろい、子供一人一人の状態に合わせたケアプログラムが組まれている。子供たちや家族、スタッフらの笑顔が印象的で、「家庭的な環境の中でのケア」(ドミニカさん)を重視する姿勢の象徴といえる。

 ターミナルケアとしてよりも、病気の子供を短期間預かるレスパイト(休息)ケア目的で利用する人が多数を占めているのが特徴で、家族が宿泊できる部屋もある。長男が脳に重い障害があり、施設を時折利用するバージェス早苗さんは「背水の陣で長期にわたる介護を続けるのは難しく、支えてくれる人がいる安心感は大きい。ここで心身を充電していつもの生活に戻ることができる」と話す。

 日本での設立に向けては、いくつかの課題が指摘された。

 まず、ホスピスという言葉が死を連想させがちな心理的抵抗感があること。それについて施設の医師、ウィリアム・ソーントンさんは「ハウスは死ぬための場所ではなく、充実した『生』をサポートする場」と強調。バージェスさんも、家にいるようなハウスの明るい雰囲気に当初抱いていた懸念は払拭されたという。

 また、資金集めも難問だ。イギリスでは施設は地域住民の寄付などで運営されており、利用は無料。近年はボランティアがリサイクルショップも運営しており、その利益も運営資金に充当されているという。

 ドミニカさんは「さまざまな場で活動を伝えることで著名人も協力してくれるようになった。一歩ずつは小さいかもしれないが、徐々に大きくなっていく」と日本の関係者らを激励。そして、「日本での新たな動きをうれしく思う。日本の文化にあった子供のホスピスをぜひつくってほしい」と呼びかけた。



 絶対に、必要なものですからねぇ。

 そもそも日本では、どうもボランティアというものに対してなじみが薄い印象を受けます。海外では主婦の方も結構積極的にこういう医療ボランティアに参加しておられます。日本の大きな病院では病院ボランティアの方のおかげで助かっている部分はかなりあるんですけれど、まだ少数の活動に留まっています。

 むしろ子供にできやすい癌、というものも多く存在するわけです。生まれてきた「生」に対してどれほど見つめられるか。日本でも小児ホスピスが普及してほしいと思っています。 


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posted by さじ at 18:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小児
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