2009年11月04日

飼い犬の25%が日本脳炎に感染している。

飼い犬25%が日本脳炎に感染 媒介の蚊、人にも危険

 全国の飼い犬の4匹に1匹が日本脳炎に感染しているとの調査結果を、山口大の前田健教授らがまとめた。豚から人や犬にウイルスを広げる蚊が、養豚場周辺から市街地まで飛んでいるためのようだ。犬から人には感染しないが、媒介する蚊が身の回りにいて、人への感染拡大の危険性を示すものとして、専門家は注意を呼びかけている。

 西日本に多い日本脳炎は体内でウイルスが増える豚の血を吸った蚊を介して、人などに感染する。犬や人からは蚊を介しても人に感染しない。感染者の発病率は1%以下だが、重症化すると高熱、意識障害を起こす。脳症になると2〜4割が死亡する。感染した犬が発症した例は報告されていない。

 前田教授(獣医微生物学)らは06〜07年に47都道府県の動物病院にかかった犬652匹の血液をとり、日本脳炎ウイルスの抗体ができているか調べた。その結果、25%に抗体があり、感染していた。

 地域別では、四国が61%で最も多く、次いで九州が47%だった。ほかは中国26%、近畿23%、関東17%。市街地で24%、住宅地で21%の犬が感染、室外犬は45%、室内犬も8%が感染していた。

 ウイルスを運ぶコガタアカイエカは30キロ移動するため、豚の血を吸った蚊が都市部まで飛んでいるようだ。

 ワクチンの集団接種により60年代に感染者は激減し、最近の感染者は年間数人しかいない。ワクチンの副反応による重症者が出たことで、05年に厚労省は接種を積極的に勧めることをやめ、現在は大半の子が受けていない

 感染で重症化すれば、効く抗ウイルス薬がないため、解熱剤で熱を抑え、炎症を抑える薬を使う。ワクチンは今年から、副反応が出にくいとされる新しいタイプも使えるようになった。

 前田教授は「今後、ワクチンを打っていない子どもを中心に感染が広まる可能性もあり、警戒が必要だ」と話す。



 結構驚きですね。飼い犬の4匹に1匹が感染しているというのは。

 今の大人はワクチンを打っているのでダイジョウブだと思いますけれど、予防接種していない子供は、どうなることか。

 というか予防接種は、全部打ったほうがいいです。これはもう絶対。確かに副反応が起こることはありますけれど、そのごくわずかな確率を考慮しても、接種したほうがいい。

 たまに、子供に予防接種を受けさせないという哲学をもった自然派の親御さんもいらっしゃるんですけれど、はっきりいって馬鹿の所業だと思います。

 それで自分の子供が重症化するのはまぁ自己責任だとしても、例えば近くに免疫能力の低下した人や、妊婦さんがいたら、その子供からそういう人たちにうつしてしまうこともあるのです。

 社会全体で感染症に立ち向かわなければいけないときに、ヒッピーのようなよくわからない哲学を持っておられる。厄介極まりないです。
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posted by さじ at 12:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染
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