エーザイの内藤晴夫社長は10月30日、今年4―9月期の決算説明会で、自社創製の乳がん治療薬などの開発が順調に進んでいるとした上で、「2010年11月に米国で起こるアルツハイマー型認知症治療剤アリセプトの特許切れを中期的に乗り越える大変力強い新製品群をいよいよ掌中にしつつあるという実感を強めている」と述べた。
国内の医療用医薬品の売り上げは、前年同期比11.4%増の1436億円。アリセプトが457億円(19.6%増)、プロトンポンプ阻害型抗潰瘍剤パリエットが262億円(20.8%増)と好調で、内藤社長は「全社をけん引するパフォーマンスをした」と評価した。
全体の売上高は1.0%減の3950億円、営業利益は5.5%増の491億円、経常利益は3.6%増の452億円、純利益は7.7%増の309億円だった。通期予想は期初(5月14日)から変更していない。
研究開発面では、自社創製の抗がん剤エリブリンが欧米での局所進行性・転移性乳がんを対象としたフェーズ3試験で主要評価項目を達成したことを明らかにし、今年度中に日米欧で承認申請する方針を示した。
勢いにのってる、という表現が適切ですね。
不況といわれておりますし、患者さんの命最優先な現場ゆえに、利益は度外視しがちではありますが、こういう業界をみていると少し頼もしく感じます。