厚生労働省は30日、病院や診療所の経営状況を調べた医療経済実態調査をまとめた。09年の1病院当たりの収支は、前回調査時(07年)より改善したものの、195万円の赤字。診療所は128万円の黒字だった。月額給料は、開業医の平均約207万円に対して、介護収益2%未満の病院の勤務医は約107万円で、倍近い差となった。
中央社会保険医療協議会(中医協)で公表した。調査は、原則として2年ごとの診療報酬改定にあわせて実施される。長妻昭厚労相は来年4月改定で病院の報酬を手厚くしていく方針を示しており、この日は病院勤務者を増やした中医協の体制に変更して初めての会合だった。
調査結果によると、民間や国公立の病院全体の利益率はマイナス0.8%。08年度診療報酬改定の効果で前回より0.9ポイント改善したが、依然として厳しい経営状況にある。とりわけ収益に占める介護の割合が2%未満の病院では、1249万円の赤字になる。
一方、診療所の利益率は、12.5%の黒字。前回より4.9ポイント悪化したが、病院と比べると格差は歴然としている。
調査は今年6月時点で、全国の1619病院と2378診療所を対象に実施。有効回答率は病院が56.6%、診療所が44.0%だった。
理想論では、医療費は増えて当たり前なんだから、病院側が赤字にならないように国が補填すべき、なんでしょうけれど
まあそんなお金は逆さにしても出ないらしいんで
ならば利益の上がっている開業医がもう少し地域の中規模〜大規模病院に協力するとか、そういう方法がいいんじゃないか、という気はしますね。過酷な勤務医の病院が赤字になるというのは、まぁおかしい話ですし。どこを削る、という話になっちゃいますけど、患者さんの命が大事ならそりゃ削れないでしょう、常識的に。
タバコ税上げて全部医療費に充てりゃいいんじゃないかな、って気はしますけど。