脳に人工の「記憶」を書き込んだところ、経験していない、その記憶をもとに行動するようになった。オックスフォード大など英米の研究チームが、そんな試みに成功し、米科学誌セル(電子版)に発表した。もっとも、人間ではなくショウジョウバエでの話だ。
ショウジョウバエに、ある種のにおいと同時に電気ショックを与える「訓練」を繰り返すと、その記憶をもとに、同じにおいを避けて動くようになる。研究チームは、そうした仕組みを担うショウジョウバエの脳の組織が12個の神経細胞(ニューロン)でできていることを突きとめた。
光を当てる特別な方法で、訓練を受けていないハエの神経細胞を活性化させて「人工記憶」を書き込んだところ、ハエは危険を体験していないのに、そのにおいを避けるようになった。
人間に応用できるかとなると、ヒトの脳は複雑なので、ハエ限定の話という。
いやしかし、ハエとはいえ記憶を植えつけることができるようになったというのは凄いです。
記憶というより、条件反射、というイメージですが。
人間にも恐怖症というものは存在しますが、もしこの研究が成功すれば、例えば蜘蛛嫌いでなかった人を蜘蛛恐怖症にすることもできるかもしれないです。
逆に言えば恐怖症の治療にもなりうる、と。
もし出来たら私をやってほしいですね。蜘蛛嫌いなんで。蜘蛛嫌いだと結構日常生活で困るんですよね。老朽化した場所に座ってて、壁に大きな蜘蛛がいたりすると、もういてもたってもいられなくなりますんで。