SASは珍しい病気ではない。口や鼻の気流が10秒以上停止するのがSASだ。これが1時間に5回以上あれば、医師の診断が必要となる。成人男性の4人に一人はこの症状があるという。
呼吸睡眠センターのパク・ドンソン院長は、「体格がよく、首が太い男性で、あごの骨格が小さい場合、SASの症状が表れることが多い」と説明した。続けて「タレントのカン・ホドンやユ・ジェソクがその典型。彼らがどのような診断を受けたかは知らないが、テレビ番組で彼らの睡眠習慣を見ると、SASに該当するとみられる」と語った。
SASは解剖学的に上気道が狭い人によく見られ、肥満と関係がある。パク院長は「睡眠不足が慢性化すると、膨満感を感じさせる「レプチン」というホルモンの分泌が低下するため、食欲を抑制できなくなる」と話した。就寝前や就寝時に足を静止させることができなかったり、むずむずしたりする下肢運動障害者は成人の7.5%で、眠気のため日常生活に支障を来す過眠症は4万人ほどと見積もられている。
睡眠不足は日常生活や健康に悪影響を及ぼす可能性が高い。短期的には、記憶力が減退し、頭がすっきりせず、対応力が低下する症状が表れる。パク院長は、「長期的には高血圧、不整脈、糖尿、脳卒中、心臓まひ、心筋梗塞など、合併症が発生する可能性が3−8倍ほど高い」と指摘した。
国民健康保険公団の調査によると、睡眠障害の患者のうち、とりわけ20代女性の割合が多くなっているという。昨年の患者数は2001年と比べ6.7倍に増加した。同公団一山病院精神科のパク・サンジン教授は、「経済難や就職難による不安やうつ病、ストレスなどで睡眠障害が増加しているようだ」と述べた。
ソウル市松坡区在住のチョンさん(37)は最近、眠ることの重要性を悟ったという。ここ5年間不眠症に悩まされ、薬物治療を受けてからだ。チョンさんは「経済的な問題と仕事上のストレスで、夜眠れなくなった。慢性的な頭痛や集中力の減退、消化不良などの悪循環が続いている」と話した。
しかし、チョンさんのように積極的に不眠症の治療を受ける人は多くない。実際のところ、不眠症の治療を受ける人は全患者の5%にすぎない、と専門家らは指摘している。「眠れないこと」を病気と見なさず、むしろ睡眠時間が少ないことを称賛するような社会的ムードがある。
米国ではかなり前から、「睡眠医学」が一つの産業として成長している。米国のトラック運転手や機関士は資格を維持するために、睡眠障害がないことを証明しなければならない。
睡眠障害が疑われる場合、耳鼻咽喉科や神経科、精神科の医師の診療を受けた方がよい。一部大学病院では睡眠センターを運営しており、開業医でも耳鼻咽喉科を中心に、4−5年前から睡眠クリニックを設けている。
SASというのは睡眠時無呼吸症候群のことです。
日本でもかなりの人がコレなのではないでしょうか。
この症状に該当する方、一度病院へ行ってみて下さい。日本でも睡眠外来をやっているところはありますが、睡眠時無呼吸症候群の診断をやってくれるところならばどこでもいいと思います。ネットで調べればご近所でも出てくると思いますので。
関連
医学処:睡眠時無呼吸症候群向けに最新の治療装置
医学処:睡眠時無呼吸症候群の患者が事故を起こした場合無罪となるのか
医学処:日本人の24人に1人がなる「むずむず脚症候群」について知る
医学処:睡眠時無呼吸症候群の筆記検査「ESS」は無意味であることが判明
医学処:睡眠時無呼吸症候群にCPAPマスクをつけても脳梗塞の危険は残る
医学処:眠りが浅いと、2型糖尿病になる危険性が高まる
医学処:口呼吸する人は集中力がなく、肌荒れも起こしやすい。