アレルギー性疾患の研究・治療では全国屈指の国立病院機構相模原病院臨床センター(桜台)を拠点とし、患者への様々な支援活動を行う「アレルギーの会」。設立20年目を迎えた同会では10月10日(土)、アレルギー疾患の最新医療等を紹介する講演会を開催する。
相模原病院に昭和32年に設置されたアレルギー・センターは、国の難病対策の一環として昭和49年、アレルギー・リウマチ基幹施設に指定され、早くからアレルギー疾患に苦しむ大勢の患者たちが専門治療を求めて同センターへ来院した。「いつ襲ってくるか分からない喘息の発作に怯え、病院の近くに引っ越してくる人も少なくなかった」と、自らも発作の苦しみに悩まされた同会広報の北島芳江さん。
症状の出方も薬の効き方も個人の差が大きなアレルギー疾患。医者任せで治る病気ではなく、患者自身にも病気への知識が必要と平成2年、当時の病院長、臨床研究部部長らの支援を受けて発足したのが会のスタートとなった。
以来、患者支援の先駆団体として会員約400人、市内はじめ遠くはインターネット経由で入会する全国規模の組織へと成長。患者の自己管理、家族による管理の支援を行うほか、喘息、アトピー性皮膚炎、耳鼻疾患などあらゆるアレルギー疾患の最新医療を紹介。年2回行う市民・患者向けの勉強会や講習会、年4回の会報発行が主な活動の柱だ。「患者と医者の橋渡しはもちろん、社会的弱者の立場に置かれがちな患者の支援にも、今後は積極的に取り組みたい」と同会は語る。
「アレルギー・喘息講演会」
■日時・会場/10月10日(土)12時半〜16時半、神奈川障害者職業能力開発校ホール(相模原市桜台13−1)
■講演「食物アレルギー:現状と新しい治療の可能性」(小児部門)「インフルエンザとぜんそく」(成人部門)
■講演後に医療相談あり
■入場無料(希望者はハガキかメールで10月7日(水)迄に申込。住所、氏名、電話、人数を記入し、〒228−0814南台3−18−14アレルギーの会事務局allergy-net@jcom.home.ne.jpへ。詳細は北島さん、携帯電話080(4075)5723へ。
アレルギーでお困りの方は是非。専門医療を一般向けにした聴講は良い機会かと思われます。