2009年09月24日

尿と灰を組み合わせた肥料を使うことで収穫量が倍増する。

人間の尿と木の灰は肥料として有効

 人間の尿と木の灰を組み合わせた肥料を使うことで、トマトの豊作が期待できるという最新の研究が発表された。フィンランドにあるクオピオ大学の環境科学者で、研究を率いたスレンドラ・プラダン氏は、「尿と木灰はさまざまな点で自然の補完財だ」と説明する。

 尿には窒素が多く含まれる一方、木灰はカルシウムやマグネシウムなど尿にはない栄養素に富んでいる。何世紀も前から尿と木灰は別々に肥料として使用されてきたが、一緒に使おうとする人はこれまでいなかった。

 プラダン氏らは温室栽培のトマトをいくつかのグループに分け、それぞれに別の肥料を使った。1つ目のグループは人間の尿とカバノキの灰、2つ目は市販の無機肥料、3つ目は尿のみが肥料として与えられたのである。

 結果、尿と灰を与えたトマトは肥料を与えなかったトマトの4倍近く収穫できた。これは市販の無機肥料に引けをとらない収穫量だ。意外なことに、尿のみを与えたトマトは尿と灰のグループより、わずかながら収穫量が多かった。

 ただし、尿と灰を与えたトマトはどのグループよりも大きく育ち、マグネシウムの含有率がはるかに高い栄養価に優れた実を付けた。マグネシウムは骨や筋肉、心臓などの生化学機能を正常に保つ働きがある

 プラダン氏によると、尿と灰を肥料にする最大の利点は「非常に簡単な収集方法」にあることだという。環境保護のために尿を分離するトイレを使えば、簡単に尿を集めることができる。自分の尿を缶に入れて集めるだけでもいい。

 研究チームの試算では、1人の尿で年間6300株ほどのトマトを育てることができ、約2.4トンもの収穫量が見込めるという。 

 肥料の与え方も簡単で、尿を散布してから3日以上の時間を置き、そのあと灰をまくだけでいい。プラダン氏らは同氏の出身地ネパールで、このアイデアを実行に移そうとしている。

 プラダン氏によると、尿中に排出される薬やホルモンが作物に悪影響を及ぼす恐れもあるという。例えば経口避妊薬の残留物などだ。こうした副産物がバクテリアの抗生物質に対する抵抗性を高めたり、作物に吸収されたりするかもしれない。 

「ただし、家族で行う小規模な農業の場合、尿に残留する薬はごく微量で許容範囲だ」とプラダン氏は話す。また同氏によると、長年にわたって肥料として利用されてきた家畜の糞尿も薬やホルモンの残留物を含むが、農業に危険をもたらす証拠は過去の研究で見つかっていないという



 これ面白いですね。尿も灰も、肥料として使われてきたものですけれど、今まで同時にやらなかったんですね。で、実際に同時でやってみたら、収穫量が物凄く増えたと。


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posted by さじ at 04:42 | Comment(1) | TrackBack(0) | 内分
この記事へのコメント
フィンランドのクオピオ大学の尿の研究をよくネット上で見かけるのですか、その論文を探すことができません。
もしおわかりでしたら、論文のURLでも教えていただきたいです。
Posted by yudai at 2016年01月19日 14:55
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